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沈から学ぶ、カヤックフィッシングのすべて

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はじめに

カヤックを始めたのはyoutubeを見てから。

くーねるさんというyoutuberさんが愛用していた激安カヤックの値段の安さに惹かれてネットで注文。運送会社止めでしたので、everyで引き取りに行ったのが始まりでした。

最初の1、2年は何の知識もないまま、唯一見つけた出港ポイントから出続けました。近場ですが、潮が動くときは川のように流れるポイントで、正直、進んでも進まないような危険な経験を何度も繰り返しました。振り返ってみれば、本当に無知でしたが、びっくりするくらい楽しくて、これ以上ない趣味として楽しんでおりました。そのとき乗っていた激安カヤックは、こちらの記事でご紹介しています。

公式には19kgとなっていますが、もっとあるんではないかしら。本当にずっしりと重い。カヤックフィッシングで疲れたあとは、持ち上げるのもためらうくらいの重さでした。

近場で、ポイントも知らなかったので釣れる魚も小さく、種類も限られていましたが、不思議と沈だけはしたことがありませんでした。短くてずっしりと重いこの格安カヤックは、意外に安定感抜群で、進まないかわりに安全性は確保されていたような気がします。

カヤックは、みながいうより安全な乗り物。

普通に乗ってれば沈なんてしない、と思っていました。この時までは。

ターポンウルトラライト120との出会い

カヤックの知識を得るほどに、新しいカヤックが欲しくなりました。

釣り場で出会ったカヤッカーと、同じタイミングで出航したとして、たとえばバイキングカヤックのプロフィッシュ45の方とヨーイドンすると、体感で3倍ほどのスピードの差がありました。

あっという間に沖へ出ていくプロフィッシュ。それに比べてあきらかに必死で漕いでいる私の格安カヤックは、漕いでも漕いでも進みません。長さは正義なのだと、このとき知りました。

もう一つ、

格安カヤックの重さに辟易していた私。長さは正義、そして、軽さもまた正義なのです。

長いほど必然的に重くなるカヤック。軽さを得るためには素材を変えるしかありません。

軽くて有名なハリケーンカヤックスのスキマーシリーズ。

通常ポリエチレン製(通称ポリ艇)が一般的なカヤックですが、頑丈な代わりに重たい。スキマーシリーズはABS素材で、軽いのですが、デメリットは、割れやすい。どちらを取るかという問題ですが、これは軽さを取るべきだと私は判断しました。重たいと、釣行の足が止まります。カヤックフィッシングは出航場所をエンジン付きボートほど選びません。持ち上げて運べばある程度、場所を選ばずに出れてしまうので、軽いほど出航が楽になります。

しかし、いずれにせよ高い買い物。毎日毎日、メルカリをのぞいていたところ、ある日、ある時、あるカヤックを見つけました。

それが、赤い彗星、WILDERNESS SYSTEMS社のターポンウルトラライト120との出会いでした。決めては3つ。

①ABS素材で軽い。366センチの長さでありながら20キロと軽量。

②宮崎県で、取りにいける距離であること

③手が出せる価格であったこと

お小遣い制の私。このとき資金は0でしたが、大蔵省に交渉しました。

けんた
けんた

お小遣いを毎月1万引いてよいから、買いたい

結果、ちゃんと支払うなら買いなっせということで認証されましたので、家族旅行を兼ねて宮崎へ。出品された方は、とても良い人で、魚探やパドルなど最初から付属されていた装具のほかに、パドリングシューズや青物用のタモなど、いたれりつくせりのご対応を頂きました。

カヤックも大切に保管されており綺麗。艤装も完了しており、これ以上何もすることのない状態。それで13万でしたから、本当に良い買い物だったと思います。

最後に出品主の方からお言葉を頂きました。

引退する私のかわりに青物釣ってくださいね。静かに見守っています

このとき一緒にもらった、ちょーデカい青物用のタモは、あまりのデカさにまだ使ったことがありません。しかし男の約束ですから、必ずいつか釣りあげますよ!

ちなみに割れやすい素材の対策として、いちばん割れやすいキールの部分にガードをつけました。こちらの動画でご紹介しています。

ちなみに年数ものでパッチのパッキンが劣化し水漏れがありましたので、対策しました。同じ悩みを抱かれてる方は、よかったらこちらの動画を参考にされてください。

新艇の進水式と、初めての、沈

順当に見えたカヤック人生でしたが、皮肉にも新艇の購入からすべては始まったのでした、そう・・・・沈没系youtuberと呼ばれる、第2のカヤックフィッシングライフが。

その日は、凪。およそ沈とは無縁であろう海況でしたが、凪だから沈しないとは限らないのがカヤック。順調に釣果をあげた帰り道、干潮間際で潮は流れておりました。満潮時、何事もなく通過したことのある近道の水路。干潮となることで満潮時とは異なる岩礁帯が姿をみせておりました。

物事には理由があります。

もちろん、沈にも理由があります。

この時、私がおかした過ちは

干潮時で、水深1mもない岩礁帯となっていた

岩礁の間の水路で、特徴的な波が立つことを知らなかった

パドリングが下手なのに難しい水路に入ってしまった

装備が甘かった

あの時、あの時間、あの場所で、沈したことは偶然ではなく、必然だったのです

その時の動画です。沈のところだけ観に来る人が多く、再生回数は多いですが視聴時間は短い伝説の動画となっております。沈したところだけが再生されますので、みなさまも初めから6:30時点からご視聴ください。

岩礁帯で波がたち、カメラ側から見て、右方法にカヤックが流されます。パドリングで持ち直せる勢いではなく、やがて岩礁帯にカヤックが乗り上げ、沈が生まれます。

反省、沈から学んだこと

したことで学んだことが大きく、したことで生まれた出会いも多く、したことで、私の本当のカヤック人生が始まったと言っても過言ではありません。

様々な人にコメントやアドバイスを頂きました。

装備の甘さ

最初に頂いたご指摘は、装備の甘さ。まず、ライフジャケットがカヤック専用ではありませんでした。しかもチャックを締めておらず、あろうことか首からはハサミをぶらさげておりました。

かりに沈したとき、カヤックは再乗艇する必要があります。このとき専用でないライジャケだと丸みを帯びてないため再乗艇が困難になります。しかもハサミをぶらさげているので非常に危険です。

パドリング技術の未熟さ

これもたくさんのご指摘をうけました。パドリング技術自体の未熟さ。まっすぐ進むこともそうですが、パドルを手足のように扱えると進捗方向はわりと簡単に変えられます。仮に右に流されるのなら、反対側にパドルを入れてブレーキをかけてやることで方向を持ち直すこともできます。

無知なのもあるし、勉強もしなかった、これも罪です。

海を知らなかった

これも大きい。ベテランの方は海況を読みます。つねに周りを見ているし、波の状況も良く見られています。潮の変わり目や、波の立ち方。セットと呼ばれる波の周期を読んで、サーフの帰り道はタイムをはかってから進んだり、海で遊ぶということはちゃんとした知識を必要とします。

海に出ると、予報通りとは限りませんので、状況判断は大切です。

改善したこと

まず装備を見直しました。

ライフジャケットをPFDに変更

ライフジャケットをモンベルのPFDに変えました。パドルスポーツ専用のライジャケです。モンベルにしたのは、作りがしっかりしていて信頼できることと、モンベルは真剣にパドルスポーツに向き合っているから。カヤックはニッチなジャンルですが、その中でも紳士に製品づくりに取り組んでいるモンベル製品を私は愛します。

購入したPFDについては、こちらの動画で語っています。

パドリングを先輩に学んだ&パドルを軽いカーボン製に変更

パドルは軽い必要があります。パドルをかえてから、疲労感があきらかに変わりました。パドルを漕ぐ動作も軽いため、パドリング自体が苦痛に感じられなくなります

購入したパドルはフルカーボン製。硬い材質で波をしっかりとらえます。硬いため波をつかんで逃さないことで漕ぎだしは重く感じますが、進みだしてからは速度に対する補助の役割程度の役目になりますので、軽く進むことができます。

購入のようすは、こちらの動画でご紹介しています。

購入ついでにパドリングについてもご教授頂いたので、よかったらご視聴ください。

購入したカーボンパドルは楽天市場から購入できます。


知識を得る

海の知識も皆無でした。これは講習に行くのもよいですが、講習と実践は違うと思うので、ベテランの先輩方に教えてもらうのが一番の早道だと思います。私もたくさんの先輩方の教えを乞うことができ、以前とはくらべものにならないほど知識も、技術もかわりました。ついでに釣果も。

いつかこの知識を、後進の育成に活かせることができたら良いなぁと思いながら、この記事をそっととじることにします。

最後に

カヤックは、沈する乗り物です

沈しない、ということはありません。

普通に乗ってれば、まず沈しないだろうと思い込んでしまうくらい安定した乗り物ですが、ある条件で簡単にひっくり返ります

浅瀬の波打ち際には非常に弱いし、追い波でも簡単にひっくり返されます

でもそれを知っておくことで、回避できることがたくさんあります。

風の強い日は出ないことももちろんですが、しっかりした装備、追い波でひっくり返されないだけのパドル技術、波の周期を読んだり、特性を知ること

自然が本気を出せば人間なんてひとたまりもありませんから、万人におすすめすることはしませんが、これは人間が生みだした世の中の趣味の中でも、一級品に楽しいスポーツです。

海に浮かんで、自分の力で進む道を選ぶ、地上からはいけない未開の地に行けるし、好きな場所で大きな魚に出会える特別な遊び。体も鍛えられます。

正しい知識と、鍛錬で、これからも楽しいカヤックフィッシングライフを過ごしたいと思っています。

乱筆乱文になりましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました。

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