釣りとキャンプが趣味の私にとって、最大の課題は「積載量」だ。
ベース車両は スズキ・エブリイ。
確かに荷物は積める。しかし──
・釣り道具一式
・キャンプギア
・70L級トランクカーゴ
・クーラーボックス
・テント
・ときにはカヤック
これらを積んだ状態で車中泊スペースを確保するのは不可能だった。
遠征釣行の前乗りや、設営後すぐ寝たいキャンプの夜。
「屋根に全部上げられたら…」と思うことは一度や二度ではない。
市販品では満たせない条件
欲しいのは次の仕様。
- 屋根全面を覆うフラット構造
- 前後に段差なし
- カヤック積載可能
- トランクカーゴ3個以上対応
- 車中泊スペース確保
しかし、市販の大型キャリアは
- 面積が足りない
- 前後に立ち上がりがある
- 高額(5〜10万円クラス)
「ないなら作る」がDIYの基本。
得意のイレクターパイプで自作することにした。
設計思想
① カットしない
加工精度のばらつきを避けるため、既製サイズをそのまま使用。
② 強度優先
樹脂ジョイントは不採用。
メタルジョイントのみで構成。
③ 屋根全面フラット化
前後段差を作らず、実効面積を最大化。
使用素材と構成
購入場所は スーパービバホーム。
現物合わせで設計を決定。
パイプ構成
- 200cm × 2本(縦)
- 120cm × 10本(横)
横10本をクロスジョイントで接続し、格子状フラット構造に。
クロスジョイントを採用した理由
平行接続ではなく、クロス接続を採用。
理由は:
- 段差が荷物のストッパーになる
- 剛性が上がる
- 材料点数を抑えられる
DIYは「少ない材料で最大効率」が美学。

組み立てと失敗
室内で仮組み → 車載。
ここで失敗。
ルーフバー立ち上げ部とキャリアの縦パイプ位置が干渉。

原因は、車上で最終確認を怠ったこと。
メタルジョイントの利点は、
- 高剛性
- 再分解・再組立可能
縦パイプ位置を5cm内側へ修正し、問題解決。
ルーフバーとの固定方法
固定はDIY定番のUボルト方式。
構成:
- Uボルト
- SUSプレート
- 平ワッシャー
- バネワッシャー
- ダブルナット
さらにゴム板を挟み、振動吸収と塗装保護を兼ねる。
ナットは緩み防止のためダブルナット固定。
高速走行を想定した仕様。

積載想定と実用性
想定積載:
- 70Lトランクカーゴ × 3
- テント
- クーラーボックス
- タープ

面積を最大化したことで、積載自由度が大幅向上。
これにより
✔ 荷物は屋根へ
✔ 車内はフルフラット
✔ 車中泊可能
理想の遠征仕様が完成。
コスト内訳
| 材料 | 金額 |
|---|---|
| イレクターパイプ 200cm ×2 | 1,820円 |
| イレクターパイプ 120cm ×10 | 5,280円 |
| メタルジョイント HJ-6 | 8,400円 |
| Uボルト ×8 | 1,200円 |
| ナット類 | 388円 |
| ゴム板 | 376円 |
| ジョイント他 | 1,152円 |
| プレート類 | 1,184円 |
| 工具 | 188円 |
合計:約22,000円(税込)
大型市販キャリアの半額以下。
強度についての考察
イレクターパイプ(φ28)は静荷重には強いが、
走行中は
- 風圧
- 振動
- 横G
- 急ブレーキ荷重
が加わる。
そのため:
- クロス接続で面剛性確保
- ダブルナット
- 締結トルク管理
- 定期増し締め必須
DIYキャリアは自己責任領域であることを忘れてはならない。

まとめ
✔ 屋根全面フラット化
✔ 約2万円で製作
✔ 車中泊スペース確保
✔ カヤック積載可能
「荷物も積みたい、でも中で寝たい」

そのわがままを叶える仕様が完成した。


天草生まれ、天草育ちのオジサンですが、ひょんなことから単身赴任になり関西へ。関西で魚が100匹釣れたら帰れるんやないかしらと淡い期待を抱きながら、日本海で魚釣りに励んでいます。キャンプ、車中泊などアウトドア全般が大好きです。