
娘が熱を出しました。
出稼ぎ中の身とは云え、家族ファーストの私(妻ファーストか、娘ファーストか判断の難しいところですが)、毎年一度はキャンプに行くことを恒例としており、今年も張り切って単身赴任先からキャンプ道具を熊本の自宅へ送りましたが――、娘が熱を出しました。
キャンプ当日までは5日ほどあったため、すぐに治るだろう(熱はあるが元気との知らせ)と安心していましたが、帰省した日も娘の高熱は続いておりました。
初診ではコロナもインフルとも陰性でしたが、発熱4日目も39度5分。何だか変だと、再びかかりつけの小児科へ行きましたが、特に検査もされず、細菌の細胞壁合成を阻害するフロモックスという抗生剤を処方されました。
発熱6日目の土曜日。キャンプはキャンセルして様子を見ていましたが、熱は引かず。 日曜の深夜、寝ている娘の体を触ると火のように熱く、6日も7日も高熱が続くなんて、これは絶対におかしいと不安が押し寄せ、夜間の3時でしたが24時間365日対応の救急外来へかけこみました。
素人ながら症状を調べてみた結果、初期は元気だが、熱が長引き、乾いた咳が徐々に悪化するーー、これは「マイコプラズマ肺炎」ではないかしらと思い、 救急外来の先生へ質問しましたが、小児科の先生は不在のため、今回は解熱剤を処方しますとのこと。
「マイコプラズマの検査はできませんか?」、粘って聞いてみると、他の先生と相談され、最終的に検査はされなかったものの、ジスロマックというマイコプラズマに効く抗生剤を処方してもらえました。
マイコプラズマ菌は細胞壁を持たないため、通常の抗生物質(細胞壁をターゲットにする)は効果が薄いようです。
ジスロマックを飲んで寝ると、数時間後には汗をかいて嘘のように平熱に戻りました。
夜中に行った甲斐がありましたが、お医者さんとは言え万能ではないものですね。
むしろ子を想う親の方が本気で心配してる分、”名医”だったりするのかもと思った出来事でした。
そういえば熊本の装置課(旧熊一保全)の無人服には、背中にMACHINE DOCTORと書かれています。(創造主、山田勝さんのUniposで思い出しました)。 診断と処置(処方)の観点から、事後保全は確かに医療に近いものがあります。
個人によって腕の差(経験の差)もありますが、保全作業は診断を外すことも多いし、人間ですから、お医者さんを攻めようとは思いません(むしろ保全作業は切り分けが命ですので、あえて処置を外しながら原因を探ることが多い)。
保全マンが機械を相手にするのとは違って、お医者さんは人を相手にしている分、責任の重さは別物でしょう。初診の大切さは、より重要だと思います。
今回の経験から学ぶことは、愛情かしら。
親という生き物は、とにかく子供を想います。自分の発熱より、よほど心配です。海に落ちれば、身の心配する前に体が勝手に飛び込んでるはず。
愛娘の高熱が7日も続けば、気が気ではなく、夜中でも病院へ行くものです。救急の外来へ行くと、定型文のように「この時間に来た理由」を尋ねられますが、そんなもん心配だからに決まってまんがな。笑
そして思いました。
保全作業も、装置に対する「愛情」が必要だと。
経年劣化した機械でも、最後まで寄り添い、丁寧に診てあげたい(まるで我が子のように、1台1台の装置と向き合っ…)…
ところで…
過去には名家に発生した症例(いわゆるひとつの、タムタムが腫れあがるというアレ)が、私の尊敬するとあるパイセンAさんにも出ていると聞き、密かに心配しています。
よもやの場合は美しきISIさんが1タム譲ってくださるとは思うのですが…。
どうか早めの受診を!
そして、名医に出会えることを心から祈っております。

天草生まれ、天草育ちのオジサンですが、ひょんなことから単身赴任になり関西へ。関西で魚が100匹釣れたら帰れるんやないかしらと淡い期待を抱きながら、日本海で魚釣りに励んでいます。キャンプ、車中泊などアウトドア全般が大好きです。