大潮っすよ。
一月前からサンジが呟いていた。
大潮だから平戸に行かなければいけないという決まりはないが、
居様なテンションの高さで飲み込んでくる。
正直言うと最近はブッシュクラフト熱が高く、魚釣りは気分が乗らなかったのだが、
日々、いかにイカを釣るかを情熱的に語りかけてくるこの男の子を見ていると、Noとは言えなかった。
しかし情熱と比例するように元気の子風の子サンジ。
選んでくれた日はまたしても、ありえないほどの強風。
台風か。というか海辺なので台風以上の風が吹き荒れる堤防での一戦となった。
結果、初日の時合い1時間でアオリイカ4匹の釣果。
しかも他に4匹を取り逃がした。
素人につきアタリが分からないので合わせていないせいか、かかりが浅い。
乗って巻いてるあいだにいきなり外れるか、取り込み直前に足一本だったので外れるか。
しかし1時間で8回のアタリ。これはとんでもない。聖地の時合いとはこういうものか。
天草にも聖地と呼ばれる海があるが、ここは居様に人が多い。
風が吹こうが雨が降ろうが常に堤防先端には人だかり。異常な光景である。
従って烏賊もスレているし、基本荒らされた後。釣れる気がしない。
批判を覚悟で言うと、愛する天草は天草は枯れてしまったのだ。
これまで平戸には3回訪れたが、このストック量は半端ない。
さすがは全国的にも聖地と呼ばれる海だ。
あくる日はサンジが地磯に行きたがっていたので、地磯疲れるよね・・・と思いながら
従ったが、これがさっぱり釣れなかった。地磯はイチがバチか。
釣れないとこんなもんかと思ってしまうが、釣れた時の魚の大きさは半端ない。
地球の偉大さを思い知るのである。
しかしとはいえアオリイカを4杯。
しかもサンジの釣り上げた2杯はキロあるかないか。十分な釣果である。
自信満々な男の子なので、釣れなくても雄弁であるが、
釣れてしまうと、これは手がつけられない。
如何に釣ったかを誇らしげに語るサンジを横目に見ながら、
知識も知能もあり、冒険心や心の広さもある。アピール通り、確かに有能。
しかし一つだけまったく持ち合わせていないものが・・・・
謙虚さ(ほぼ0)。
彼に謙虚さがあればどれだけ彼自身を助けるであろうか・・・・
と思ったが、こういう人物も集団には必要なのであろうと思い直した。
分かりやすく言うとケイスケホンダが知人であれば、だいたいこんな感じなのであろう。
ケンタが謙虚さの塊だけに、それだけが惜しい。
エギ?強風っす!アリエンアリエンひたすらジグっすよ。と語りながら、ケンタの釣り上げたイカを見て
2秒後にはエギングに切り替えた。
結果、釣れる気しかしなかったっすとのこと・・・
であればポリシーとは何なのかを考えさせられるほど、変わり身も早い。
人間いろいろ、人生いろいろなのである。
と、今回は簡単にまとめてみました。
休日漁師を語りながら、対価は得ていないワテクシ。
ただただ時間を使い、お金も使い、自分勝手に釣りに出かけているような身分。
everyも遠征の度に傷んでいく。帰ってきたら、もちろん頭が上がらない。
なので、フォローが大変である。
降りかかる指令に、すべて二つ返事でイエス。
それでもなんとか正当化できるとしたら、釣ってきた獲物を家族に食べさせることである。
美味しく頂くまでが魚釣り。
この、美味しいという部分はけっこう重要で、その分アオリイカは申し分ない。
おそらく釣りの獲物の中で、もっとも美味い。
甘み、旨み、厚み。それらがまるで複合的に、噛むほどに舌にみわたってくるのである。
調理をし、片づけまで済ませる。
パパ凄ーい。と、愛娘は褒めてくれる。
パパ魚釣り上手だね。料理も上手だね。パパ凄いね。パパ大好き。
おそらくテストなら、100点は軽く超えてくる回答。ケンタには出来すぎた娘だ。
リエさんは褒めてくれないが、おそらく満足してくれてる・・・・はず・・・・?
こればかりは分からない。女性の心はイカの王様と呼ばれるアオリイカより神秘なのだ。
2:8くらいかしら。それほど女性とはわけのわからない神秘的な生き物だ。
前置きが長くなったが、調理偏に移ろうと思う。
初日は卵黄で刺身を頂いた。
ヨコザワテッパンで焼いたものも。ソースやマヨで。
これは釣り人の特権。買ってきたイカでは到底味わえない、美味さ。
あまりの疲れて写真はないが、女子チームも美味しく頂いてくれた。
あくる朝。
おかなを空かせた女子二人を待たせながら天ぷら作り。
獲物は庭で捌くべし。魚なみの嗅覚を持つ大人女子の傾向と対策です。
待ちきれず出来たハナから食べだす女子チーム。
盛りつけた写真まだ撮ってなかったのに・・・
沖縄のグルメ。アオイリカのイカスミ汁。
カツオ出汁(昆布と削り節でちゃんと出汁を取るのが大切、
勿論。ちゃんとした昆布と削り節を使います。出汁は命。
料理の腕とか、釣りの腕とか、これは技術というよりは、知識。
調理方法。それから素材。釣りでいえば、1に場所、2に知識)
天草ジィジからふーさん大好きスイートコーンが届きました。
しかしスイートコーンより好きなものがスイートコーンについてきました。
自分で図鑑で調べて、キャベツと人参を要求。
キャベツと人参食べるんだって、こんなうんこするんだってー。
ママの写真アプリを開き、パシャリ。
人間の3歳。
2歳と3歳で、出来ることがこんなに増えるのです。
大人の1年は何やろか、と思うほど、子供の1年の成長速度は凄い。
うん十年後。女の子は女性になります。
女性にとって幸せとは、お洒落なグルメを食べて、インスタグラムすること。
1400円のパンケーキ。
確かに口解けです。です。ですが・・・・
隣の一風堂でラーメン食べたい・・・・ギョウサも付けれるし、替え玉も出来るやん・・・・
男と女って、別な生き物です。
それさえ理解すえれば、何とかなります。
結婚前に、オヤジバンドのリーダー、JHONさんから頂いた言葉。
すごく、今に活きています。笑