シーズン1 Ep9 愛のために

ブログランキングに参加しています。よかったらポチっと押してあげてください。

「雨男とか晴れ女とかあるじゃん?」

「うん」

「パパってさー、寒おっさんなんじゃない。」

「寒おっさん?」

「うん、だってパパ来ると寒くなるじゃん、地球。」

手をつないで学校へ向かう途中、娘から付与されたスキル

【寒叔父(コールドマン )】

*なんで男やなくておっさんやねん!

正門で娘を見送って、家に戻ると妻から 「けんけん、今日帰っちゃうの~」

「えっ、やっぱり寂しいの?」

「あいや、ご飯作る人が居なくなっちゃうから」

妻から付与されたスキル

【居候父(ご飯を作るひと)】

他にも自動的に付与されるスキル

【出稼者(ワークアローン)】

全社員に占める単身赴任者の割合は、全体平均で国内が2.8%、海外が0.2%で、合計3.0%が単身赴任者でした。

3%という数値は少ないようですが、我が国の正社員、 約3100万人の3%では90万人に達し、ひとつの県や大都市に匹敵する規模となります。

by 生成AI

90万人の1人と考えれば珍しいユニークスキルではありませんが、割合としてはやはり少ない。

私も単身赴任になる前は身近にありながら自分からは遠い世界の出来事に思えてましたが、実際は誰にでも起こりえます笑

なので今回は、単身赴任者にも、そうでない方にも知ってほしい単身赴任になることで付与されるユニークスキルについて語ってみたいと思います。

・暇に慣れる 家庭に身を置くと、日々は生活に追われます。朝から娘を起こし、朝ごはんを作って食べさせ、学校へ行く準備をさせ、見送ってからは冷蔵庫の食材を見てスーパーに行き、 安くて新鮮な食材を見てメニューを考え、ご飯を作り。

妻に指示されたエアコンやベランダの掃除を終えたら、娘を迎えに行く。

料理なんかはメニューを考えることもさながら、やはり仕上がりこだわります。

煮付けであればメバルを購入しさばいてから湯通し、身がしまったことで剥がれ落ちた鱗や汚れを氷水で洗いながし、水、酒、みりん、砂糖と一緒に魚を入れて沸騰させ、アルコールが蒸発する際に魚のくさみを飛ばしてくれたあとに切れ目を入れたクッキングシートで落とし蓋をして、醤油を足しながら味を決めて、残り時間は漕げないよう火加減をみながら、お汁をスプーンで身にまわしかけ続けて最高の状態に持って行く。

家庭人をしていると暇な時間はありまへん。

今回の帰省では春から小4になる娘から、「パパ、部屋にベッドが欲しい」というオーダーがありましたので、本棚を片付け、ママの物置になった棚を引っ越し、床を綺麗に拭きあげたあと、寝室からシングルベットを娘の部屋に移動させ、学校から帰って来た娘を喜ばせたあとは一緒にアウトレットXに行き、机と椅子を選んで持ち帰り、組み上げたところで娘の部屋の完成。

(関係ないですが、ミスターマックスのことをミスマと言うそうです。知ってました?笑)

自分の部屋というのは管理能力の向上につながるそうですが、代償として自立してしまいます。

いつものように娘のベッドにもぐりこんで抱きしめて寝ようとしたところ、パパ、もういい加減にしてっ。

パパがいると寝れないんだよ。

パパが居るならわたし寝ない。

今まで一緒に寝てたのに、急に断固拒否。

自分の部屋ができたことで、成長を1年ほど縮めてしまったような…

ただでさえ貴重な単身赴任期の娘とのふれあいを自分でつぶしてしまいました。

まさに、自業自得。

脱線しましたが、これが単身赴任になると一転、することがありまへん。

友達もいないしそもそもコミュ障なうえに陰キャなので集団行動も苦手(草)、根っから誠実なので不倫や浮気をするわけでもなく(森)、家族がいないとこんなにも暇なのかと、休日はただ息しているだけの状態になりますが、人間は適応します。

暇なら暇で、自分に時間を使う。

ジムに行き体を鍛え、サ活で若返りをはかり、隙間時間は英語アプリで勉強。

これは帰省中にも活きてきて、家族のいない時間は孤独な兎のように寂しくてたまりまへんでしたが、今は下校時、娘を正門で待つ間、英語のアプリをひらいて勉強をしています。

これが、単身赴任にて付与されるスキルのひとつ。

・家族の大切さに気付く

あたりまえの日常。

あたりまえすぎて案外と気付いていないものですが、これより幸せなことはありまへん。

三度の飯より魚釣りが好きで、休日は4時間かけて天草は牛深まで出かけていましたが、魚が釣れたら早く家族に食べさせたくて飛んで帰ってた日常。

単身赴任にて異世界「関西」に転生したあとは、魚もさっぱり釣れなくなり、規制も厳しいし、そもそも獲物を持ち帰っても喜んでくれる家族がおらず、狩猟本能が満たされないことであんなに好きだった魚釣りに行かなくなってしまいました。

たまの帰省も、もちろん釣りより家族。

こたつに3人もぐりこんでたわいもない会話、宿題を見てあげたり、葬送のフリーレンの最新刊を買ってあげたり、地震の緊急速報では瞬間移動して娘の部屋にかけつけたり、娘の成長とか、そんな日々が本当は当たり前に与えられたものではないことに気づきます。

娘はあっという間に大人になるし、パパー抱っこと甘えてくれる時間も限られたものです。

お風呂で教えてあげれること。

頭皮や首のマッサージの大切さ。

肩こりは目の疲れに関係すること。

リンパを流してあげながら、大谷翔平には生まれなかったけれど、この人生は十分に幸せなんだなと。

現実世界のユニークスキルは相手を捕食することで簡単に付与されるものではなく、場数を踏んで、経験を持ってのみ会得できるモノです。

単身赴任でのみ得るスキル。そんな単身で頑張る戦士たちによって

そんな単身で頑張る戦士たちによって社会が成り立っているものまた事実。

いや、そう信じたい。

今回は、私が身を持って会得したスキルが何かみなまさのお役に立てればと記事にしてみました。

もちろん、ワンオペで頑張っている単身赴任者の伴侶たちに感謝してもしきれないことは言うまでもありまへん。

家族と過ごす一日、そんな普通に思える時間の大切さ。

趣味なんか5の次、10の次です。

単身赴任で、つくづく感じさせられました。

人生は1分たりとも無駄にはできない、かげがえのない宝物です。

今回は長く滞在しましたので、熊本空港で抱っこしている娘の顔を覗き込んだら少し涙目でした。

言葉ではパパ居なくてよかったんだと言ってくれるツンデレっ娘ですが、米兵の帰還のようにストレートな感情でなくても、私には十分。

いつもたくさんの拍手をありがとうございます。 愛の力で、今週も頑張りましょう。

コメントを残す