けんた43さい(2023年4月現在)。
真面目だけが売りのサラリーマンの私。
まさか、人生の中盤にこんなステージが用意されているとは夢にも思いせんでしたね…
単身赴任。
熊本から、遠い関西は兵庫の地へ一人、異動することとなりました。
娘は小学2年生。
文字通り、たぶん目に入れても痛くない。
釣りバカの私ですが、娘と離れたくないという理由から、赤ん坊のころより娘を釣り場に連れて行く日々。車中泊、釣りと、休日はいつも一緒。
子離れなんて出来るわけもなく、今日まで過ごしてきた次第ですが、神様は見ていたのでしょう。
単身赴任という、強制子離れの方法を選択させられました。
さすがに、いくらなんでも、これは辛すぎる。
妙に細長い独身寮の一室で、紋々としていると病んでしまいそうなので、こう考えることにしました。
「関西で、魚が100匹釣れたら帰れるんや」
転勤1日目。
まだ部屋にインターネットもつながっていないため、スタバへ行きyoutubeを更新しました。
目次
絶対にあきらめへん男の逆襲や
飛行機の手配よりも、引っ越しの準備よりも、先にやったこと。
サップボードの購入。なんでやねん!
釣りをしない方には分からないかもしれませんが、異国の地へ飛ばされる私にとって、そして家族と離れ離れになる私にとって、最後の心のよりどころは、魚釣りだけ。
カヤックは持っていけないため、インフレータブル(空気で膨らませて使うため、小さく収納できる)サップボードを購入したのでした。
希望を捨てなければ、何とかなります。たぶん。
そして、本来であれば職場や環境に慣れることが最優先であるはずの4月のとある休日に、さっそく見知らぬ海へと旅立ったのでした。
関西で魚が100匹釣れるまで帰れま10
訪れたのは日本海。
天草とは似ても似つかぬ、暗くてどん深の海(に私には見えてしまうとです)。
魚探は何の反応も示さず、苦しめられることになります。
しかし、魚釣りには命をかけている私。
なんどか坊主だけは回避しました。
釣れてくれたのは、後に永遠と苦しめられることになるこの魚。
ESO(エソ)。
思い起こせば、これが後に100年続くであろうケンタとエソの、100年戦争のはじまりでした。
そして物語は、第三話へと続きます。
小田和正を口ずさんでしまう魚を釣ってしもうたぁ
今回は、パドルの使い方も紹介しています。
これはカヤックにも通じますので、パドルスポーツを始められた方は是非ご視聴ください。
めったにないような無風ベタ凪でしたので、はるか沖合いに浮かぶ空島まで行ってきました。
釣れた魚は、やっぱりエソ(しかも、バリデカい)。
なであれ、魚は魚。あと95匹。
和歌山でエギング!めっちゃランガンしてもうたわ
さすがにエソに嫌気がしてきた私。
気分を変えて、一度行ってみたかった和歌山へ、エギングに出かけました。
ランガン2日。
かけまわりましたが、なんと坊主でした。
アウェーの洗礼。
厳しすぎる。
しかし、釣りってこの積み重ね。
この経験が、必ずいつか実を結ぶはずです。
としのぶさん家のたこ焼き食べて関西人になるんや
4月。天草では最高の季節。のっこみの真鯛を詰め込んで、クーラーボックスに桜色を詰め込んで帰ってくる季節。しかし私は、アウェーの地でいったい何をやってるんや。
もしかして、関西に受け入れてもらってないのでは。
敵だと思って戦っているうちは、釣れる魚も釣れるはずがありまへん。
関西人になるんや。
思いついたのは、たこ焼きを食べること。
関西人に美味しいたこ焼き屋さんを聞いてみましたが、返ってきたのは謎解答。
「たこ焼きは家で食べるんが一番美味いわ」
さすが関西人。なんか面倒くさ….
いや、ここで拒否してしまっては、また関西離れしてしまうだけやんか。
そうや、家で食べるたこ焼きが美味いんなら、こだわるべきや。そう、粉に。
ということで、粉にこだわった回に仕上がってます。なにしてるんやろ私。
単京都競馬場で万馬券を当てるんや
あまりの釣れなさに、釣り離れしてしまった私。
あろうことか、競馬に手を出してしまいました。
だって関西、アソビモのたくさんあるんやもの。
競馬場とかあるんやもの。
しかし、私かしこなので1回で悟りました。
こんなんで儲けれるわけがない。
競馬ファンのみなさますみまへん…
日本海エギング
いろいろやって気分も変わった私。
また関西の釣りに向き合ってみることにしました。
というか、関西、水温上がるのが、めちゃくちゃ遅い。
6月になってようやく、アオリイカが釣れる水温になりました(もう初夏やん)。
日本海、舞鶴で水温20℃。
この回は、私の中で一生忘れられない戦いとなりました。
あきらめないって、大事なんです。
なんでエソやねん
気分も変わったし、水温も変わったので、さすがに海も変わっただろうと乗り込んだ日本海。
結果は、やっぱりかーい。あんたかーい。あんたかーい。あんたかーい。
分かりました。
関西、間違いなくエソしかおらん。
父の日、娘の手料理を食べたねん
とうとうエソしか釣らないまま、関西で魚100匹も釣ってないけれど、一時帰国です。
ちょうど、父の日。
娘が卵焼きを作ってくれました。
家族は一緒にいるのが一番です。
それ以上でも、それ以下でもないので、メリットとか、デメリットとか言う話では本来ないのですが、人間は弱いので、無理やりメリットを探して安心しようとするのでしょう。
私が思う、単身赴任のメリット
- 娘が、パパ離れしない
- 家族を本当に大切に思える
- あたためて妻に感謝する
- 子どもが育ってくれることに感謝する
- 喧嘩することがない
- うるさく言われない
まだいろいろあると思いますが、離れていることで、あたりまえにあったものが、あたりまではなかったことに気づきます。
小学2年生の娘。パパなんて嫌いとか、お友達の前では手をつないでくれないようになっていましたが、離れたことで遠距離恋愛状態に笑
私も娘との時間が貴重すぎて、一度もやったことのない、登下校の送り迎え。
娘はパパの手を握り、みんなに見せびらかすように歩いてくれました。
帰りは学校の門の前で早くから待ち伏せ。
おじさん警察?と子供たちに声をかけれられました。
娘を待ってるだけだよと、返しながら首を長くして待ち続けました。
炎天下、暑かったー。
帰ってきてからは一輪車の練習や、散歩、公園を走ったり。
釣りよりも、ずっと大事な時間が、すぐそこにありました。
離れていることで、夫婦喧嘩も物理的にありません。
お互いに適度な距離感があることで、お互いの大切さも、あらためて実感することができます。
まぁ単身赴任は、その10倍デメリットが多いんですが、あえて今回は目を伏せておきます。言っても仕方のないことですからね。またいつか、気が向いたらまとめてみます。
関西2馬力ごりら艇に乗ったら爆釣した
関西、エソしかおらん。と毎日愚痴ってたら、この場所を教えてくれた関西人のなべさんが
「あっこでエソしか釣らんのはあんただけや」
「ワシが釣らせたる」
しかし、イメージは、「ごりら」な、こってこての関西人なべさん。
生来おとなしい九州人は草食動物みたいなもので、関西人は、肉食ではなさそうですが、ごりら。
圧倒的な力関係の前に、ほぼ小学生になってしまった私の頑張りを記録した回となりました。
しかし、一つだけ言わせてください。
釣りを始めたころ、右投げ左巻きで教わった私(たぶんバス釣りやエギングから入ったひとはそう習う)。
利き手で投げたあと、持ち手を変えなくて良いというのが理由でしたが、それ以来、もう10年とリールを右手で巻いたことがないわけで。
なべさんに借りた高級タックル・ソルティガは右ハンドル。
持ち手が逆になるだけで、釣りって素人になれるとですよ。
まぁ、言い訳ですが。ちなみに爆釣しました。
関西、そうやなぁ….しいていえば、エソのほかに鯵と鯖はおります!
つづく