家については若い頃から欲しいという願望はなかったのですが、ある日モデルハウスを見たことで現実のものとして考えることになりました。
今でも家はリスクだと思うけれど、でも子供を育てる上では、家って良いです。結論から言うと、子供のために建てる感じかしら。
今回は家を建てることに関して何を思ったかから、実際に家が完成するまでの記録をまとめたいと思います。
2012年2月 モデルハウス見学
先輩や、同期でも家を建てるひと、マンションを買うひとがいて、「家」というモノについて考えないこともないこの頃。
僕は、あまり家を建てるということに憧れたことがなく、どこか飄々と生きていきたい気分も強いので、これまで考えたことがなかったのだが、 真面目に考えると、何年もローンを組んで返すのだし、消費税も上がったりするのだし、今払っている家賃ももったいないし、老後に家賃も払えないし、買うのならば、「早く」というのが正しいのかも知れない。
とか漠然と考えていたのだが、今日帰ってきて熊本の地域新聞を見ると、歩いて数分のところにモデルルームがあり、この数日、見学が出来るということで、「寒いけどそこだから行ってみない?」とリエさんを誘って、見に行って来ました。
2軒あったのだけれど、一つはカフェのように小さくてオシャレな家、もう一つは高級で収納力が抜群でシンプルな家と、両極端だった。
あんまりにも極端なので意見がはっきり分かれそうなのだけれど、極端ゆえに、どちらにも違う魅力があって、迷ってしまった。
迷うというか、真面目に考えてしまったわけで、また土曜日に違う物件を見にいくことになった。
でも、どちらにしても高いので、家ってやっぱり高い買い物だなぁ… と2人で言いながら帰ってきました。
リエさんは真面目に考えるタイプなので、考えすぎて疲れたみたいでグッタリしております。
僕は、あんまり真に受けないので、まったく疲れておりませんで、気持ちが分からずすれ違い中です(笑)
家計も全部任せてあるので、あんまり何も考えないことが多いのですが、あんまり考えないから、もしかして短命に見えて長生きするタイプなのかも….
リエさんは、長生きするタイプだと自分で思っているようですが、考えすぎるので心配です。
昨日、テレビで見たのだけれど、僕たちの世代は、平均寿命が男は84歳、女は90歳らしく、平均なので、わりと現実的な数字になるとしたら、そんなに生きるのか….と考えてしまいます。
リエさんは90歳まで一人で生きるのが怖くなったようで、初めて長生きしてほしいと懇願されました。
この前まで、手相を見て、「けんけんは短命や」とはしゃいでいたのに…笑
2012年2月 ローンについて考えた夜
昨日もモデルハウスを見学しました。そして色々な知識を手に入れ帰宅し、眠る前までお金の話・・・・・。
ついには楽天家のケンタまでも疲労困憊し、もう家の話はやめようと決めて別の話をするも、またいつしかお金の話に・・・・・・。
このところ、なんだか寝つきも悪くなったような・・・・・。
みんなこんなプレッシャーを抱えて生きていたのか!!大変や><)ノ
最終的に、お金を貯めて老後はマレーシアに飛ぼうという謎の結論に至り、寒さに震えながら眠りにつきました。
気分転換に(アートギャッベ)
先日、とある家具屋さんに行ったところ、なぜかペルシャ絨毯の展示コーナーがありました。
話しを聞いてみると、阿蘇に店舗のある絨毯屋さんが、その家具屋さんの一角を借りて、期間限定の展示&販売会されていたようで、色々見せてもらっていたのですが、すごく良かったのです。
ゾランヴァリの、アートギャッベという絨毯だったのですが、簡単に解説すると、
ギャッベとは、イランの遊牧民たちがともに暮らす羊たちの毛を紡ぎ、 その糸を草木で染め、織り、洗って仕上げた織物、絨毯で、
中でも、品質も、仕立ても、デザイン性も、織り子さんとの関わり方も全て上質でこの上ないと言われているのが、イランに本社を持つ絨毯やキリムを扱うゾランヴァリ社のギャッベです。
ギャッベにも色々あって日本に輸入されるものの中には安価なものもあるようですが、それらは、織りが粗く遊び毛が大量に出たり手触りがボソボソしていたり、化学染料で染色されていたりするそうです。その点、ゾランヴァリ社のギャッベは上質なウールと100%天然の草木染めの染料を使い丁寧に織り上げられていますので、
優しい風合いやサラリとした手触りはもちろんアレルギーの心配もない~
というのが受け売りの解説ですが、簡潔に魅力を説明すると、
・年中使える(夏はひんやり、冬はポカポカ)
・一生使える(使うほど価値が上がる、劣化しない、次の世代に引継げる)
・絵柄がかわいい(ぜんぶ1点もの。不均一で可愛らしい独特の絵柄)
という所です。最近、一生ものの魅力に取り付かれているリエさんとケンタですから、高くても一生使える(安物買いの銭失いの逆)ものが、結局お得なんや!の法則で、気にいったのと、
何より絵柄の可愛さにひきつけられたのです。
ギャッベの織り方は遊牧民の女の子数人が1枚の絨毯を並列に織っていくらしく、絵柄は一番上のお姉さんのイメージを皆で共有しながら下絵なしに進めて行くので、
同じ絨毯の中でも絵柄が少しずつ違っていたり、場所が均一でなかったりと、子供の落書きみたいな要素も含んでいるわけですが、絵柄自体は独特で、あんまり日本人には思いつかないパターンで素敵です。
そんなわけで、すっかりギャッベが気に入って帰ってきた僕たちですが、家に帰ってきてみると冷静になって、「やっぱり高いね」という結論に落ち着きました。
椅子に敷くサイズで2万円。玄関マットで6万円。小さなリビング絨毯サイズで15万円。
大きいのは30万円な価格です(それでもデパートに入ると数倍の価格になるそうですが)。
この際、現地に買い付けにいく?という話しもしましたが、さすがに怖しでイランには行けません><
うぅぅ。とりあえず宝くじを買うか…..。
というわけで久し振りにブログを更新しましたケンタでした。
皆さんもお気になりましたら、アートギェッベを検索してみてくださいね^^
2013年2月 地鎮祭
何気なく近所のモデルハウスを見にいって早1年。
前述したとおり、家を建てることに全く興味のなかったケンタでしたが、モデルハウスを見たり、土地を見たりして過ごしている間に、いつの間にか家を建ててみるのも良いかなぁと思うようになりまして、良い土地も見つかったので、重い決断を下し(かなりの決断でしたが、いろいろ言ってたら家は建たん!という某マッサ氏の言葉を思い出し)
かくかくしかじかのうちに、先日の地鎮祭が執り行われました。
家の間取りに関しては、「開放感とプライバシーを両立したリエさん御殿」をテーマに、テーマからずれないことだけを注意しながら、決めて行きました。
サブテーマは、「より安く」。切り離された1階みたいなのは諦めて、総2階にしました。1階だけの間取りは、屋根代が多くかかったりするのです。
間取りを考えてみると分かりますが、いちばんコストダウンに効果的なのは、やはり坪数を減らすこと。家の大きさにはこだわりがなかったので、最初のプランから少し小さくして、間取り自体は前述したようにお金がかからないようにして、メインテーマにお金をかけました。
結果、プライバシーと開放感を両立した、広いリビングとウッドデッキの家の間取り(あんまり理解してもらえないかも)が完成したのでした。
設計に関しては、間取りから一つ一つの素材に至るまで、すべてリエさんと決めました。
いろんな方のブログを見ていると、夫婦分担方式(リビングは奥さん、屋根裏は旦那)で決める方も多いようですが、けんた家はおしどり夫婦なので、話し合いは得意なのです。
結果、あんまり決定権がなくなった印象もありますが(笑)、変わったことを思いつくのが得意なケンタと、より生活する上で堅実さを重視するリエさんとのコラボで、2人で話し合って決めた分、後から後悔しない設計になったのではないかしら、と思っています。どうだろう・・・・。
しかしリエさんは、ほんとうに悩むのが得意です。
とある窓ひとつに、2週間悩みぬきました。寝ても覚めても窓の話。
ケンタが、もうこっちで良いのでは?とアドバイスして決定しかけても、次の日は選択肢をより広げている始末。
気の長いケンタも、さすがに疲れて、少しケンカもしましたが(まどまどまど、まどまどまど、と言ったら、
まどまどうるさいな~と逆きれされた事件。自分がまどまど言ったんやん・・・・。リエさんは好きで悩んでいるわけではなく、本当に決め切れなくて悩み苦しんでいたようです)、悩みぬいて決定したら、もう後悔しなくて良いから、という哲学に少し納得もしたわけで、
直感ですべて決めてきたケンタ(あんまり後悔したことないし、悩むのも苦手)にとっては、新鮮な出来事でした。
といわけで最終決定は終わり、もう、決めることはなくなったので、あとは工事の無事を祈るだけです。
(グリーンジャンボも当たるよう祈るだけ)
今の楽しみは、庭の畑を作ることと、植木市で木をたくさん買ってきて、理想のアプローチを作ることです。いろいろ妄想中。*堅実なリエさんは、新居に必要な生活用品リストを作成中。
完成したら、遊びに来てね!(お祝いとか要らないので、気軽にお越し下さい)
2013年5月 引越し
引越しするので、2人で箱詰め作業です。
早く詰め込んで先に進めたいケンタと、要らないものを仕分けたり感慨深く物を見ながら 進めたいリエさんとで意見が合わず、引越しトラブル発生中です。
しかし、物が多すぎだなぁ。
けっこう捨てたり売ったりしましたが、持ってたものの半分くらいは使わないものだったかも。
買うときは気分良いですが、使わなかったりするものは勿体ないので、次からはよく考えて購入することにしよう。
お披露目
新居です。
ロボットさんのリクエストがありましたので、こだわりのポイントを、少しずつ紹介していきます^^
天井まで高さのあるドア。
kamiyaのフルハイトドアです。
どんな巨人でも通れます。このドアは、リエさんのこだわりで選びました。
天井までドアなので見た目もすっきりしていて、ドアというより壁の一部みたいで、これにしてよかったなぁ、と思えたナイスな一品なのでした。さすがリエさん。
このドアの特徴は、下にレールがありません。なのでゴミがたまったりしないのがメリットです。
あと、木枠もないのですっきりです。
ただ、天井の高さをドアにあわせるので、工事費が高くなります。
ついでに取手も木で造作しました。木の家を目指したのでした。
第2回目の今日は、以前も少し書きましたが、フローリングです。
1Fのフローリングは、ウォールナットの無垢材のフローリングにしました。
無垢材のメリットは、べたつかない、冷たくない、木の香りなどで、デメリットは、傷がつく、そりが出やすい、日焼けする、などなわけですが、
デメリットも味といえば味なので、どちらか選べるなら100%無垢材の床が良いと思っていたのでした。
でも無垢材のフローリングは高いので、2Fは合板(見た目は無垢材っぽいのにしました)なのですが、比べてみると一目瞭然。というか、裸足で歩くと無垢材はかなり気持ち良いです。
そりやすかったりするので時代の流れと共に合板化していったフローリングですが、昔の家は無垢材だったわけで、やっぱり人間は木に囲まれているほうが気分が良いので、また無垢材の魅力が見直されてきたようです。と、木の家具を売っているお店のHPに書いてありました。
1枚1枚違うのも、無垢材の魅力です。
オイル仕上げです。白いのが、オイル仕上げ前のフローリング。オイルフィニッシュで味が出ます。
まとめると、デメリットを遥かに凌駕する魅力が無垢材フローリングにはあるのでした。
まだ住んでないけど。
【ウォールナット】
クルミ(胡桃、山胡桃、英: Walnut、Black walnut、学名:Juglans)は、クルミ科クルミ属の落葉高木の総称。また、その核果の仁を加工したナッツ。仏語ではノア (noix) 。木材としてはウォールナット。
原産地はヨーロッパ南西部からアジア西部とされ、北半球の温帯地域に広く分布する。樹高は8mから20mにおよぶ。日本に自生している胡桃の大半はオニグルミといい、核はゴツゴツとして非常に硬く、種子(仁)が取り出しにくい。なお、クルミとして利用されるのはクルミ属の植物の一部にすぎない。植物としてのクルミ属については、該当項目を参照。
木材としては、日本国内でも「ウォールナット」という名称で扱われる。北アメリカやカナダで産出されており、チークやマホガニーと共に世界三大銘木の一つに数えられる。1660年から1720年にかけ、ヨーロッパ市場ではイギリスデザインやウォールナット種の製品が大きな人気を博し、ヨーロッパ家具の歴史では「ウォールナットの時代」と呼ばれるほど持て囃された。
木質は重硬で衝撃に強く、強度と粘りがあり、狂いが少なく加工性や着色性も良いという特性を持つ。落ち着いた色合いと重厚な木目から、高級家具材や工芸材に用いられてきた。アメリカ合衆国大統領の指揮台やアメリカ合衆国最高裁判所のベンチに使用されるほか、耐衝撃性の強さを生かしてライフルの銃床にも使用される。また、チップは薫製づくりの際のスモークチップとしても用いられる。
以上ような需要の高さから持続的な伐採が行われた結果、資源が枯渇ぎみであり、現代ではクルミ材は高級木材となっている
リエさんはディテールにこだわるタイプらしく、ドアに続きスイッチもジンボというメーカーで譲れないとのこと。
シンプルです。工業製品は、なんでわざわざ変なデザインを入れるのか?と思うことが多いですが、ここまでシンプルにするとデザイン性が高まります。
このカクカク感。さすがリエさん。
機能は、たぶん普通です。
こだわりというか、壁は気にしてなかったのですが、調べた中に「そとん壁」というものがありました。
そとん壁とは、何か。こちらのHPを見たら一目瞭然です。
素材は、特殊な土、シラス。
【シラス】
シラスは大量の火砕流として一気に堆積したため、他の土と混ざることなく厚い地層を形成しました。一般的な土は、岩石が細かく分解された粉末に植物や微生物などがもたらす作用によって様々な有機物質が混ざったものですが、シラスはマグマが岩石となる前に粉末となった物質であり、養分を持たない「原始的な土」ともいえるものなのです。
さつまのシラス台地でおなじみの、自然素材です。
調湿効果に優れる他、100%自然素材なので混ざり物がなく半永久的に使用できます。
初期費用はかかりますが、10年後の塗り替えなどの作業がないぶん、長い目で見ると経済的です。
2層構造になっていて、下塗り材、上塗り材で仕上がります。左側が下塗り材、右側が上塗り材
を塗っているところです。
職人さんたちが一気に塗っていきます。仕上げ方も選択できますが、スチロゴテ仕上げにしました。職人さんの腕にかかっていますが、独特の味が出ます。
仕上がり。最初はびっくりしましたが、1週間見てると好きになりました。
個性的な感じが他にないのと、自然素材なのでフェイク感がなく落ち着きます。
アップ。スチロゴテ仕上げとは、その名もハッポウスチロールで出来たコテで仕上げていく仕業です。
他には書き落とし仕上げなどありますが、より個性的なほうを選択してみたのでした。
壁にもこだわる女子。それがこだわりの女王、リエさん!!!
あ、や、壁を決めたのはケンタでした。なかなかの値段でしたが、最終的にお徳だからいっか。
家具のこと
みなさま、お久しぶりです@ケンタです。ネットが開通しましたので、今日よりブログを再開します。
2階にPCを置いていましたが、今まで使用していた無線機が、2階だと繋がりにくかったので、結局リビングに移しました。無線もやめて直でつないだので、高速です。
見た目が良くないですが、やっぱり1階にあったほうが使いやすいですね。
モンキーポッドの1枚板のリビングテーブルです。一枚板は四国製品(木材の産地は別)のモノが良いらしく、
四国品を購入しました。
モンキーポッドは、この木なんの木で有名な、あの大きな木です。脚までモンキーポッドです。
はじめは、ウォールナットで、脚がスチールのモノを探していたのですが、あんまりにもいろんなものを見すぎて(福岡市内、大川市にも何度も通い)、最終的に、ウォールナット+スチールは形がシンプルなので、
もっと味があるのが良いなぁと思うようになり、一枚板に辿り着いたのでした。
年を取るのと同じように、たくさん見ると趣味も変わっていくようです。
椅子は、きつつきさんマークでおなじみの岐阜製。頑丈らしいです。
ウォールナットと、オーク材の組み合わせだったかしら。
2脚ずつの組み合わせで別々(お店も別)に購入しましたが、見た目は兄弟のように良く似ています。
背が低いのは肘が置けて、背が高いのはホールド感があります。
一枚板のテーブルは反ったりするようで、脚は固定しているのが良いみたいです。
(板の重みがあるので乗せるだけのもありますが、反ってくるみたい)。
ほか、傷がついたり、水がつくとシミ(コップの環染みみたいな)がつくそうで、気を遣いますが、今のところ、思ったほど手はかかりません。傷も染みもついてません。
無垢材フローリングの手入れ
無垢材のフローリングは、定期的な手入れが必要です。
我が家も早、築2年。
そろそろフローリングにオイルを塗らなければ・・・・と思っていましたが、調べてみると米ぬかでも良いらしい。
一度目はオイルを塗ってありますが、オイルの塗膜は薄いので、次からの手入れに米ヌカを使っても良いようです。
昔の家は、無垢材で、定期的に米ヌカで床を磨いて手入れしていたようです。
何よりも、食材なので安全。
ただ、米ヌカは塗膜が薄いので、何度も塗ることで塗膜として役割を果たすようになるらしく、頻繁な床磨きが必要ですが、掃除と思えば大丈夫。
というわけで、天草から米ヌカをもらいました。
木綿に米ヌカを包んで、水を付けて固く絞り、床を磨きます。
とりあえず家具類を2階へ運び、床磨き開始。
米ヌカを絞ると、白い液体が出てきます。これがたぶん、オイル代わりの塗膜になるのでは。
たとえば、この搾りかすをそのまま観葉植物の水遣りに使えることを考えると、安全ってそういうことなんだと理解できます。
市販材では、そうは行かないはず。
床の一部に、傷が入っていました。
たぶん、座椅子の傷です。
これが無垢材のデメリットであり、味であり。
ハウスメーカーの方が、傷が気になる方には向かないと言っていたのを思い出しました。
ビフォアアフターの、アフターこと、床磨き後。
でも写真ではわかんないか・・・。
階段下の収納室(も磨くため)から色々出したので散らかってます。
隅々まで磨きました。歩いてみると、ちょっとツルっとします。効果ありんす。
とりあえず、家具はそのままでまた明日も重ねて磨く予定です。