
【シーズン1 Ep.37】
高級ウイスキーを試飲したら、瓶ごと倒して10万円がパァ
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「娘はいずれ嫁に行く」――そうわかっていても、父としては複雑なものです。
とはいえ、いつまでも守ってやれるわけでもない。ならばせめて、お婿さんには“由伸レベル”を求めたいところです。
(時代は翔平でも朗希でもなく、由伸。最終選考で漏れてしまった美しきISIさん、森川さん、本当にごめんなさい)
さて、話はがらりと変わりますが、季節は忘年会シーズン。
今回のテーマは「酒は飲んでも飲まれるな」。
反省と教訓を込めて、私の黒歴史を共有いたします。
■Episode 1:再春荘からの目覚め
あれは熊本での忘年会のことでした。
次に目を開けたとき、私は病院のベッドの上。
医師の第一声――
「奥さんに感謝してください」。
妻に聞くと、夜中の2時半。庭で泡を吹きながら倒れていた私を発見したとのこと。
財布と現金は周囲に散乱し、服も点々と。
妻が鹿児島の母親に相談すると、即座に「救急車を呼びなさい」と指示されたそうです。
こうして私は、「妊娠8か月の妻を置いて飲み歩き、アル中になった伝説の漢」として、義実家で一躍話題の人に。
以後、出産までの半年間、強制禁酒。
そして娘誕生の夜、義父から「今日は飲みなさい」と注がれた麦酒の味は、生涯忘れられません。
■Episode 2:大阪・同期会の悲劇
時は流れて2025年。大阪・北新地。
年に一度の同期会が開催されました。
おしゃれ番長マティが選んだ店はフレンチ。
ジョージさんの昇進祝いを兼ね、「お金持ちになったジョージさんに奢ってもらう会」と題していたのですが……。
ほんまに全額おごってくれました。
しかもフレンチなので金額もえぐい。
それでも「どうだ、明るくなっただろう」と言わんばかりに、ポンっと。
「出世って、やっぱり夢あるな」
――そう思いつつ、実際には記憶がほぼありません。
翌朝。気づけば安倉寮のベッド。
財布を見ると、1円も減っていない。
不安になって同期LINEを確認すると、ジョージさんから返信。
「おれのおごり。てか……覚えてないんか~い」
すみません、1ミクロンも記憶にございません。
「てことは、2次会の粗相も?」
えっ、何かやらかしました?
「高級ウイスキー試飲してたら瓶ごと倒して10万円がパァ」
……10万円!?お金は!?
「全員で割り勘になりました」
そして追撃LINEが。
「ちなみに俺の高級ダウンもびしょ濡れで、パァ」
――午前9時。
絶望の中、地獄の閻魔様の微笑みが見えました。
画面の向こうで由伸が活躍していましたが、試合展開はまったく頭に入りません。
ところが数分後。
「嘘です。グラス2回倒しただけ」
「ダウンは無印。ちゃんと乾かしました」
地獄に降りてきた蜘蛛の糸。ありがとう、関西の笑神様。
ほんま良かった。でも、同期の悪戯心は少年のまま。オッサンになっても変わりませんね。
■Episode 3:学び
「飲み会の真価は、飲みすぎたあとに誰が横にいてくれるかで決まる」
――これが今回の学びです。
寒風に吹かれる北新地の夜。
おっさんになっても酒で失敗する私を見捨てず、
同期たちはタクシーで寮まで送ってくれたそうです。
ジョージさん、小田勝っちゃん、マティ。
皆さんの優しさのおかげで、私は今ここにいます。
なお、ジョージさんは控えめな戦士なので、これ以上名前を出すと請求書が届く恐れがあります。
この辺で筆を置きますが、最後に一ネタ。
「ろーき佐々木が崩れたわ」
話題を変えてごまかそうとした私に、ジョージさんのとどめの一言。
「あなたも昨日、崩れたわ」
おあとがよろしいようで。
【まとめ】
- 飲酒は適量で。
- 同期は一生の財産。
- 山本姓に生まれたばかりに、あだ名がジョージ。
- でも山本姓は優秀。
- あの頃いじられ役だった彼が、びゅんびゅん昇進。
- 由伸も最高。
これに懲りたら、私にネタを与えないでください。
でも、ありがとう。
広島出張でお土産、買ってきます。
【あとがき】
#ISIさん、名家、今回あまり弄れなくてすみません。
#ISIさんファンの皆さまもごめんなさい。
#石井さんに石が降ってきた話、みんな知ってるみたいで、私の発信力もたいしたものです。
#今後も当局の陰に怯えながら、ほっこり滝下さんと頑張っていきます。
#カラスは人の顔を覚える。
#ドジャース優勝おめでとう。
#由伸にユニP送りたい。でも、ありがとう。
広島出張でお土産、買ってきます。
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天草生まれ、天草育ちのオジサンですが、ひょんなことから単身赴任になり関西へ。関西で魚が100匹釣れたら帰れるんやないかしらと淡い期待を抱きながら、日本海で魚釣りに励んでいます。キャンプ、車中泊などアウトドア全般が大好きです。