シーズン1 Ep.22 Sランクパパ

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「家は3回建てないと理想の家にならない」と言いますが、人生も同じではないかしら。人生も、3回目くらいじゃないと上手く行かないのかもと、思うこともあります。

もう1度人生をやり直せるなら、次は料理人になりたいと思います。料理が好きで、単身赴任の前は休日は3日とも朝昼晩のご飯を作っていましたが、単身赴任の今も、帰省する度に、ご飯を作ります。

料理も保全業務と同じで、経験とスキルの世界。ざっと経歴を紹介します。結婚してからイタリアンシェフを目指し(家庭専属の)、料理はパスタから入りました。

最近は本はもちろん、YOUTUBEでもプロがレシピを公開しますので、特に苦労なくパスタは極めてしまい、次は土井先生に師事(勝手に)し、和食を極めました。

魚釣りが趣味で、鮮度抜群の素材が手に入るし、天草生まれのため魚は生まれつきさばけたので、というか日に150匹鯵を釣ったりしていたので(アジングの記録)、魚屋さんくらいたくさんの魚をさばいてきたこともあり、魚をさばいてからの魚料理も完璧。しかし、今でも時々、失敗することがあります。

この失敗が兎に角大切で、反省と修正の繰り返しで、ますますレベルアップする一方です。原因は、私のスキル不足ではなく、単に素材の仕業だったりもします。

同じように作ったブリ大根でも、素材が悪く、脂身を感じない仕上がりになったり、生臭さが残ったり。素材選びから反省することもあれば、どんな素材でも生臭さが取れるよう、研究を重ねます。

鯛なんかは霜降り、洗いだけで十分ですが、ブリは(特に天然もの)素材の差が大きいので、霜降り、洗いから、一度焼きを入れたほうが良いようです。帰省の日は、それに加えて家仕事もたくさん。この時期、伸びまくる庭の雑草を引く業務。

家を建てる時に、少し広げると金額が跳ね上がることに驚愕し、家を兎に角小さくしたところ、庭がバカでかくなりました。当時は自然素材にこだわっていたため、庭も芝や木をメインとした設計にしたところ、これが大変。

1年中、草を引くことが仕事になりました。ただ、やはり手入れの行き届いた庭は美しく、雑草を引くと芝が勢いを取り戻し、翌年には美しい芝の庭が生まれます。今回の帰省でも合志市の赤いゴミ袋に4つ分、草を詰め込みました。

梅雨の時期は伸びるのも早いですが、土も柔らかく日差しのない日も選べるし、伸びはじめの芽を摘むと、雑草対策にも効果的なのでやりがいは感じます。あらかた雑草を引いた後は、前回、悪魔の木を引っこ抜いたときに破壊したレンガを再利用して、レイズベッドを作りました。この作業も丸1日かかりましたが、その合間に買い物に行き、ご飯を作りながら娘を迎えに行きました。

ご飯を作り、皿も洗います。調理道具は、ご飯を作りながら洗うので、ご飯の後は食べた皿だけ残ります。

これも保全業務と同じで、美しく作業をすることも大切です。保全業務では、ネジ箱を使ったり、切った配線が散らばらないようにゴミ箱を作って作業したりしますが、料理も同じ。

できるだけ使いまわししたり、切った野菜は都度袋に捨てたり、シンクや、皿も洗えるものは洗いながら、美しく作業することが大切です。ご飯を食べたあとは、娘とお風呂に入ります。

10歳ですが、まだギリギリ一緒に入ってくれます。お風呂に入りながら、人生についてのあれこれを語ります。眠たくなると癇癪を起すのは赤ちゃんの頃のままですが、赤ちゃんと思っていたら立派な女子。思春期の入り口に入り、お友達との関係を悩んでみたり(パパには何も言いませんが)、パパと距離を置く場面が多々あったりもします。

私レベルで赤ちゃんの頃から育児をしても、パパ離れを起こすのなら仕方ないと、大きな気持ちで見守ってあげようと思いますが、やっぱりちょっと寂しい。

生まれたての頃はおなかの上でしか寝れなかったくせに、同じベッドに入ろうとするだけで拒絶。パパがベッドを汚したから寝れないとか。

癇癪を起して、すべての問いかけに反対意見を言ってきて、言い争いになって喧嘩したまま眠っても(ちなみに父の日)、あくる日には学校まで送っていき、何事もなかったかのように1日が始まります。

私ってSランクパパだよね?

妻に確認すると、

今の人はみんな料理も育児も当たり前にするよとの返事。

寮で見てる限り、包丁を使うのもままならぬ人も多いけどと思いながら、私の帰省はすぐに終わります。寮に戻り、夜勤に備えて昼寝してみますが、汗びっしょり書いて1時間で起床。何か変だとエアコンを確認すると、風が止まっています。

電源ランプが5回点滅は、アイシテルのサインだったらどれほど良かったことでしょう。三菱電機製 霧ヶ峰 2012年生。室外機故障のサインのようです。

回らないファンを眺めながら、まるで私のようだなと。気持ちだけ若くても、体はしっかりガタが来ています。変動金利の上昇におびえながら、お金持ちならポンと高級車一台買うくらいの借金ですら、なかなか返せない庶民です。

でも、腐っても鯛。腐っても、私はパパ。Sランクの証明はできなくても、娘のためなら頑張れます。子供って親にとったらずっと赤ん坊みたいな存在で、ずっと心配するもんなんだなと。娘を持つパパさんたちによく話を聞きますが、やっぱり小学四年生からが大変だよ、と。

友達のこと。

父親に力になれることは少ないようですが、みんな話は聞いてあげてるそうです。
大人になるまでは、そばにいてあげたいな。そんなことを思いながら、単身頑張る私です。パパはみんな同じ気持ちではないかしらと、勝手に代表して書いてみました。

ひと月に一度しか会わない関係だと、娘の成長もより早く感じられます。ひと月前は仲良しだったのに、急に抱っこを拒絶したり。このひと月の間に、いったい何があったんやとパパだけが浦島太郎のように置いてきぼりになりますが、娘は一日、一日、しっかり成長しています。

この間まで赤ちゃんだったのに、と呟くと、そんなことはないでしょうとDは言いますが、本当に、こないだまで赤ちゃんだったとです。今でも癇癪を起したら抱っこして外の風をあたりに行こうとしてしまいますが、「パパ本当にやめて」。

パパの気持ち娘知らずとはこのことですが、きっと私の両親も同じ気持ちだったんだろうな。今回はコラムというより、ただ今の気持ちをツラツラと並べてみました。ただ、自分ではSランクパパだと信じています。

娘の不幸は、最初にパパに出会ってしまったこと。おそらく、こんな彼氏は大谷翔平以外、この世には存在しないでしょう。自画自賛ですが、安心してください。会社では、ちゃんと陰キャです。笑 もし人生がもう1度選べても、もし転生する道があっても、もしパラレルワールドがあっても、私は多分、この人生に残るでしょう。もし転生した人生でロト7で12億円の宝くじが当たることが分かっていても、やはりこの人生に残るでしょう。パパはみんな、同じ気持ちではないかしら。お金よりも、物価高に苦しむ庶民でも、このまま、最高のパパであることを選ぶはず。

思春期の入り口に立った娘。これからきっと、いろんな試練が待ち受けてることでしょう。パパもますます気を引き締めてパパスキルを上げるつもりではいますが、もし親子ともども道に迷ったら、先輩パパのみなさん、また相談に乗ってください。

ユニポス中のみなさまへ
愛をこめて