「陰キャの証明」に成功した私。
今週は「娘大好きの証明」に挑んでみたいと思いますが、これは最もイージーな課題の気がします。
育児について少し。
娘が生まれた頃は、テレビで「叱らない育児」が推奨されていました。子どもの頃は厳しかった父に怒られまくった私。お風呂に沈められかけたり、二階から投げられかけたりした記憶があります(私が特別大変な男の子だったせいもあります)。
時代はすっかり変わったなと思いましたが、
育児論は一種の宗教みたいな側面もあり、産後、繊細な状態のママたちに叱らないことを植えつけてしまうと、まんま実践してしまうのでないかしら…
と少し心配した記憶があります。
実際に実践されてるパパ、ママが居ましたが、叱られてないせいか悪いことをした際に注意しても全く言うことを聞かない。我がままを言っても優しく許していたせいだと思っています。
今のご時世、”よその子”を本気で叱れるはずもなく、本当にその教育で良いのかしらと勝手に心配したりしていましたが(叱らないは、注意しないとイコールではないという論法でしたが)、
叱られないデメリットは、確実に存在すると思っています。
育児は、親の責任だと思いますので、それぞれの持論に従えば良いと思いますが、娘の育児については、めっちゃ叱りました。
箸を投げたり、食べ物を粗末にしたり、人を叩いたりしたときは、小さい頃から家を追い出すほど怒りました。
ただ、本当に怒っているわけではなく、怒っているときも娘が愛しくてたまらなかったので、理由を教えたあとは、必ず抱きしめて理由を説明しました。
一人っ子、私も初めての親なので、もっと良い方法もあるかもしれませんが、とりあえずはとても良い子に育ち、特に育児のことで後悔はしていません。
1人っ子が我がままだというのは完全に迷信で、うちの子は優しすぎるくらい。
自分が我慢してパパやママ、お友達にお菓子やご飯をゆずるし、何か買ってとダダをこねたこともありません。一緒に買い物に行ってアクセサリーなんかを買ってあげると、教えたわけでもないのに、会計のときに目を見て、「パパ、ありがとう」と言います。
心から言ってるのが伝わるので、なぜ私はこんな良い子を育ててしまったのだろうと、たまに自分に感動してしまいます。笑
おそらくは、怒るよりも、それよりもあまりある愛情を与え続けたからかしら。
赤ん坊の頃は毎日2、3時間抱っこして散歩しながらいろんなことを語って教えたし、夜泣きしたら仕事の日でも夜道を抱っこして歩いたし、熱を出したら文字通り一晩中、夜道を抱っこして歩いたし(その方が眠れるようなので)、
娘が、私の愛について疑うことは1mmもないと思います。
単身赴任になり、叱ることはめっきりなくなりました。娘も10歳になり、思春期の片りんも見せていますが、帰省の際は今でも抱っこを要求してきます。
3年生の時の授業参観の日は、サプライズで教室へ。電車が遅れたり、バスの時間がかかったりでギリギリの到着でしたが、
教室に入ると、ちらちら後ろを見ていた娘が私を見つけて、嬉しそうに手をふりました。1年生のときから担任を受け持ってくださってるチカ子先生は、新任で来られた先生でしたが、クラスのまとめ方が天才的に上手く、他のクラスと明らかに違う雰囲気で、授業参観恒例の発表会では、みんなが団結して楽しく盛り上げようとする姿勢が伝わるので、ママさんたちからも人気の先生でしたが、研究発表会をする子供たちを見ながら泣き始めたチカ子先生に、もらい泣きする子供たちも。
後から思えば、転勤が決まっていたのだろうなと思うタイミングで、そのすぐあとに転勤されてしまったと、娘も寂しそうに教えてくれました。
先日は運動会へ。
大勢の保護者の中から、必死でパパとママを探す娘を見ながら、やっぱり親に見てもらいたい、応援してもらいたいという気持ちが大きいんだなと感じました。
単身赴任になると、日常を共にしないせいで、良いところばかりを見ているような気もします。怒ることもなくなりましたが、先日の帰省で、珍しくちょっとした事件がありました。
家を建てるときに無理を言って、ハウスメーカーの方に竹富島(妻と出会った島)で買ったシーサー(竹富島のシーサーはキツネみたいで可愛い)を門塀の中に取り付けて頂いたのですが、
外に出かけるタイミングで、シーサーが居なくなってることに気づき、探してみたところ、門塀の後ろの草の茂みに落ちていました。可哀そうに足も折れ、シーサーの距離も門塀から離れていたため、風ではなく人の仕業(ボールが当たったとか)だろうと思いましたが、
娘も知らないようで、「それって何なの?シーサーって」という感じでしたので、隣の暴れん坊兄弟の仕業だろうと思っていましたが、妻は母親の直感で、娘がなんかおかしいと思っていたようで、あくる日に妻のお腹に乗っかってきた娘に聞いたところ、白状したとのこと。
まさか娘の仕業とは思っていませんでしたが、虫に驚いてよけたところ手があたってシーサーが取れた、剣道に行く時だったから時間がなくて何もできなかったとのこと。
妻から娘を取り上げて、抱きしめながら、嘘をついてはいけないことと、めっちゃ辛かったでしょ、嘘をついたら自分が辛いんだよと言うこと。
ワザとやったことじゃないならパパもママも怒らないこと、やったことはやったことだから、あやまることが大事なんだと淡々と説明すると、娘も顔を肩にうずめ泣きながら聞いてくれたようでした。
あんまりにもしつこいので、「けんけんちょっとしつこすぎ」とママに言われましたが、ここはめっちゃ大事なところだからしつこすぎるくらい言っておきました。
ただ、あとから気づきましたが、昔なら怒っていたかもしれないと。抱きしめながら、1mmも怒ることもなく言葉だけで丁寧に伝えきった自分に、育児をしながら少しずつ、自分も親として成長していたのかもしれないと思いました。
育児は、仕事にも役立ちます。
年のうんと離れた令和の虎たちなんかは、子供みたいに感じることもありますが(爺か私…)
娘を育てた経験で、上手に育児してみたり(失礼…笑)
叱らない育児を否定してみた私ですが、実際はめちゃ甘。
帰省の時間はすべて娘に使い、娘の部屋づくり、アレクサを買ってあげたり、エアコン、自転車を買ってあげたり、マックのハッピーセットを買いに行ったり(転売ヤ―ではありまへん)、学校の送り迎えや、お風呂で髪を洗ってあげたり、
運動会のあとはBBQがしたいと言われれば、完璧なBBQをしてあげたり、これほど愛される娘って他に居るのか分かりまへんが、
今回は、全力で娘大好きの証明に取り組んでみました。
いかがでしたでしょうか…笑
妻に、ユニポスっていうのが会社にあって、今のところダイジェスト全部ボクやねんと少し自慢してしまったところ、
てか、そんなに長く書くのケンケンしか居ないでしょ。
と一言で切られてしまいました。
「そう…やね、みんな3行しか書かないよね」
「でしょうね、みんな忙しいんだから」
勝手に連載システムを生み出し、勝手に記事を7つも8つも繋げる暇人な私ですが、娘がパパを探して見てもらいたい気持ちと同じように、やはり拍手を頂けるというのが一つの励みになっているのは間違いありまへん。
こんな陰キャな私に、半本のいろいろなところからたくさんの拍手を頂き、毎日、幸せな私です。
拍手を頂く方も、だいたい決まっていますので、もうすっかり名前も覚えてしまっています。直接のやり取りがなくても、みなさまの息吹を感じながら、
今週も陰キャながら、U棟の片隅で頑張って生きてみます。
感謝と、愛をこめて。

天草生まれ、天草育ちのオジサンですが、ひょんなことから単身赴任になり関西へ。関西で魚が100匹釣れたら帰れるんやないかしらと淡い期待を抱きながら、日本海で魚釣りに励んでいます。キャンプ、車中泊などアウトドア全般が大好きです。