シーズン1 Ep11 名家の末裔

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石を投げれば天草人に当たる、と言われるほど、この会社には天草の民が多い。

U製保全も、ほぼ半数が天草人(ちょっと盛りすぎました)な訳で、会社の規模からすると明らかに割合がおかしい。

保全的に言うと、【原因不明】だが、推測が許されるならば、おそらく人柄の一言に尽きる。

今年シニアに突入された松田さんや、優しい西島さんは象徴的。

天草の民は、謙虚で、優しく、真面目で、一生懸命働く。

山下調べでは、ほぼ間違いなく悪人がいない。

つまり、外れがない。

自分で言うと恥ずかしくなりますが、それこそが会社が天草人を採用し続ける理由だと頑なに信じております。

最新では立石さん。

やはり謙虚で、真面目。

しかも、イケメソ。

天草の系譜は途絶えることを知りません。

そんな宝島、天草に生まれた私。

高校の歴史の授業は学者のようなお爺さん先生が、3年間天草四郎について語り続けました。

血の気の盛んな若者が、天草四郎に興味を持つわけもなく、一部の優等生をのぞいて、ほぼ全員が眠っていたため、私も授業時間のわりに、天草四郎に思い入れはありまへん。

遺伝したのか、まだ小学校の科目に「歴史」がないせいか、娘もとんと、歴史には興味がありまへん。

魚釣りとキャンプしか興味のない私と、アニメとマイクラしか興味のない娘。

しかし我が家の主導権は、この家で唯一の歴女である妻にあります。

奈良旅行1日目、まだ伊丹空港に着陸したばかりというのに娘は「つまんない」を連発。

「つまんない。USJがいい」

「USJめっちゃお金かかるの知ってるでしょ。洗濯機壊れたからお金ないんだよ」

「古墳ってさ、ただの土じゃん。何が楽しいの?」

「パパもわかんない、ママに聞いてみよっか」

「ママってさー、なんで古墳好きなの?」

「え、だってこの石を古代人が運んだとか考えたらドキドキするじゃん」

「しないし」

熊本でも古墳をさんざん見せられた娘。

古墳とは確かに、ただの小高い土であり、まだ齢9つの娘にその魅力を伝えるのは難しいものがありました。

奈良と言えば、奈良健康ランドのイメージ。

大仏、鹿、そして、田舎。京都のような華やかさはなく、ただただ田舎と思っていましたが…

しかし妻のプランニングで訪れた飛鳥は、古代ロマンの塊でした。

石舞台古墳は、盛られた土が流出したことで石室が現れました。

古代人が知恵と工夫で運んだ巨石で作られた石室は、彼の有名なピラミッドにも決して劣らぬロマンを感じさせました。

キトラ古墳には彼の地に異国人が住んでいた爪あとが美しく描かれていました。

古都。

京都にもまったく引けを取らない古代ロマン。

歴史には興味のない娘と私ですが、旅してみれば魅力は伝わるもので、柿の葉寿司を食べ比べたり、草餅を食べ比べたり、それなりに楽しんでしまった、古都、古代ロマンの旅でした(観光地化しすぎた奈良公園と、多すぎる鹿にはちょっと萎えましたが)。

ただ、今回のお話は、ここからが本題です。

古都、奈良さえも前菜にしてしまう男が、今回の主役、保全員375氏(皆越氏)。

もし私が起業するなら、彼を一人雇うレベルで評価する仕事人です。

魅力は、インテリであることもさながら、初速の速さ。

誰よりも早く作業にとりかかり、その上、誰も評価しないような汚れ仕事も率先して行います。

メールのフォローなんかもとても細やかで、面倒な業務もやり遂げます。

私に評価されても何にもなりまへんが、頼れる相棒。

勿論、彼の魅力はそれだけではありまへん。

真冬でもお笑いTシャツ1枚でチャリンコをこいで会社にやってきます。謎のキャラクターが、こんにちはと言うTシャツで、道行く人を笑わせたい一心で、体を張っています。

謎の病でタムタムをはらしてサドルに当たると痛いのでチャリンコに乗れなくなったときは、みんな心行くまで笑いました。

そんな375氏が、ある日、私に教えてくれたことがあります。

「父ちゃんが言うには、なんかうちの祖先が鹿児島の軍から人吉を守ったらしいんですよね」

そんなバナナ、思いながらググってみた結果、椅子からひっくり返りました…

『皆越家(みなごえけ)は、大永6年(1526年)5月、薩摩の北原勢が人吉に攻め寄せた時、 これを打破った皆越安芸守貞当の末孫で、中世文書5点を所蔵している。文書の1点には、文明10年(1478年)相良家第12代為続から充てられた水田2町8反、畠9反、屋敷3ヵ所の久米郷多良木町の内の知行地を記した古文書がある』

英雄の末裔やん….

もっとググって、さらに驚きました。

『大永6年 7月14日、相良氏に内訌が生じるとこれを好機と見て、北原氏は大軍を擁して人吉城を包囲する。これに対して相良氏は皆越地頭・皆越安芸守貞学に計略を伝え、人吉城の城兵には「明朝に援兵が来る」と呼ばわらせた。貞学の皆越勢100余人は夜半過ぎに人吉に到着すると人吉城に向かって、「我らは伊東家の援軍であり、この後も軍兵が参陣する」と呼ばわった。それに騙された北原氏は明朝には1兵残らず退陣する』

戦わずして勝つ、これぞ知将。

一見かっこよくはありまへんが、いやいや、キングダムを読むとよくわかります。

血を流さず勝つ、これこそが最も優れた大将軍!

知略に長けた375氏のルーツがよく分かる一戦でした。

海、人柄の天草、山、知略の人吉。

古代ロマンにも決して劣らない、美しい歴史がここにもありました。

よかったら、みなさまのルーツもぜひ教えてくださいね!

#あれっ、でも考えたのは相良氏?

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