Epシーズン1 Ep.35 物語

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最近、よく「終わり」について考えます。人生にはいくつもの終わりがあります。

たとえば、佐々木朗希が託されたような「試合を勝って終わらせる」役目。あるいは、会社での拠点の役割が終わるとき。そして、人生そのものの終わりも。

私のまわりでも、別れを感じる出来事が続きました。そのたびに、静かに寂しさが心に残ります。

個性豊かすぎる“おじさんたち”との別れもありました。おしゃべりおじさん、ご指摘おじさん、脱毛おじさん、マッスルおじさん…。ネタにしたくなるほどユニークな人たちばかりでしたが、それぞれがとても愛すべき存在でした。

そんな別れを乗り越えたと思った矢先、この1年コンビを組んで走り抜けてきた松田さんとも離れることになりました。

自分に甘い“サボリーマン”が多い中で、年齢も体力も関係なく、常に全力全開で働く姿勢。しかも優しい。そんな松田さんから、私は多くを学びました。

録画したビデオを食い入るように見つめ、誰も気づかなかったサイクルトラブルの原因を突き止める姿。年を重ねても偉ぶることなく、誰よりも穏やかで誠実な人。

その背中に、仕事への責任感と誇りを見ました。

目立たない改善や地味な成果は、感謝されることも少ないものです。けれど、当たり前のように起こっていたトラブルが“起こらなくなる”ことほど、尊い仕事はありません。

そんな松田さんと、最近よく話題にしていたのが佐々木朗希でした。

東日本大震災で両親を亡くし、わずか9歳で現実と向き合った彼。その後、控えめな性格も、努力を重ね続ける姿勢も、きっとあの経験が影を落としていたのかもしれません。

ネットでは「守られている」「努力が足りない」と叩かれ、知らない人たちから好き勝手に批判された日々。それでも彼は、静かに、淡々と努力を重ねた。

シーズン終盤、彼の覚醒を見て、多くの人が手のひらを返したように称えました。
けれど、あの結果は“才能”ではなく、幼いころから積み上げてきた“祈りのような努力”の結晶だったと思います。

天国のお父さんも、きっと微笑んでいるでしょう。

親にとって、子どもは何にも代えがたい存在です。仕事がどんなに辛くても、「娘のために」と思えば、不思議と頑張れてしまう。反抗期で「パパ嫌い」と言われても、そんなことは愛の前では取るに足らないこと。娘が幸せに生きてくれるなら、どんな苦労も惜しくはありません。

ふと思い出すのは、ミニー・リパートンの名曲「Lovin’ You」。娘のために歌った子守唄が、世界中で愛される歌になりました。

Lovin’ you is easy ‘cause you’re beautiful
あなたを愛することは簡単よ、だってあなたは美しいから

彼女は31歳という短い生涯を終えましたが、その声には母の愛が満ちあふれていました。
まるで、春の光が差し込むように、聴く人の心をやさしく包み込みます。

でも、どれだけ美しい“終わり”の物語でも、私はまだ終わりたくない。

100歳でも、200歳でも、娘のために生き、守ってあげたい。

――そんなふうに思うのです。ちょっと迷いながらも、今回はこのまま終わってみます。

La la la la la la la…
do do do do do

La la la la la la la…

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