釣りバカであるまえに、親バカでありたいというのがワテクシの本望。
今日は娘の発表会でした。
1年前の5月。
娘の誕生日をきっかけに、ピアノを教え始めたワテクシですが、冷静に考えた結果、やっぱりピアノ教室に入れるべきだと判断しました。普通に楽譜を読ませて、リズムを教えて、ピアノを弾けるようにした頃だったんですが、何か違うと。
つきつめるとたぶんそれは、ピアノをただ弾いてきたワテクシと、教えることを専門としている先生の違い。学問の違いです。
レッスンの風景を見ることができる教室で、先生も子供の気持ちを優先するタイプで、ぎちぎちにピアノを教えて、ピアノを嫌いだけど弾かされているという状態はさけたかったワテクシも満足。冬にかかる頃、先生からピアノ発表会の話がありました。
先生からおすすめされた曲の中で、すぐに気に入ったギロック作曲のフランス人形。ピアノドリーム3の何て良いようのない曲を弾いていた娘には音符、技術ともに雲の上の曲に思えましたが、発表会ということで集中してやってくれるものと期待を込めて娘とともにチョイスしました。
しかし集中力のない娘。
同じ曲を3回も弾くと癇癪をおこします。2月の発表会がコロナ爆増で中止になり、レッスンもひと月中止になったことで、娘の集中力もさらになくなり、一切ピアノを弾かない状況に。
ワテクシも怒ることに疲れ、放置状態。
それとは別に親子連弾をすることになった鬼滅の刃、紅蓮華。これまた娘にはとうてい弾けなそうなメロディでした。ワテクシも結婚して以来ピアノを弾いておらず、しかしこの曲だけなのですぐに弾けるようになりましたが、連弾の難しさ。娘のリズムの不安定や、キーを外したりすることで演奏が止まることがありました。
そして4月。
延期になった発表会がありました。
発表会の数日前まで、フランス人形はボロボロ。これは無理なんじゃと思い始めた2日前、娘がとつぜんの集中力を発揮。1日3回で泣き叫んでいたフランス人形を、なんと1日で20回弾きました。その後、間違えていたところも弾けるようになり、もともと真面目な性格なので、言われたところはしっかり守り、音の虚弱、テンポをあやつれるように。
どういうわけか手首がやわらかく、弾き方はとてもきれい。しかも電子ピアノで練習しているのに、本物のピアノのほうがうまく弾けるという特性を持って、本番を迎えました。
ひとつだけ。数回に1度、音をとばしてしまう箇所があり、発表会直前に注意したことでかんしゃくを起こし喧嘩に。不穏な空気で発表会を迎えることになってしまいました。
結果、練習よりも完璧に、タッチを自在にあやつり、まさにフランス人形。すごく美しい曲を弾いてみせました。直前に注意した箇所も難なくクリアした瞬間、不覚ながら泣きそうになりました。
そして、親子連弾。
いつも電子ピアノで練習しているので、グランドピアノの低音は鍵盤が重く、思ったように弾けないことで焦りながらもなんとか弾こうとしましたが、娘のソロに入りパパがベースに回るパートで、とちって頭が真っ白に。
普段は間違えたことのない箇所で、逆に娘が早くなったり遅くなったりするのをフォローするパードだったのですが、とちったことで頭が真っ白に。入り口が分からなくなる中、娘がゆっくり弾いてまってくれました。いつも間違える難しいパートでパパをを気遣うこの余裕。
本番強すぎです。おかげで娘のソロが終わるころには入口を見つけ、パパのソロパートはしっかり弾くことができました。終わりよければすべてよし。
間違えたことよりも、娘に助けられたという事実に感動してしまいました。たった6年しか生きてないのに、こんなに立派に成長してくれたのか。
すごく良い経験をすることができました。娘にありがとう。遠く天草から応援にきてくれたじぃじとばぁばとにぃににもありがとう。そして大変だったと思いますが、先生ありがとうございました。