ブログ友の西山愛さんが本を出版されました。
出版前のその本を、ケンタに送ってくれました!
今日は仕事がうまく行かなくてとても疲れていたんですが、読み終えて心が綺麗に洗われました。
ありがとうからの。レビューします。
『チェリー、僕は、』
西山 愛
誰かの真似でない、つまりオリジナルであるモノを見せられると、やはり嫉妬します。
見たことのない言葉の選び方。そのつなげ方。
そしてそれが、影響を受けても真似のしようのないものであればなおさら、
嫉妬し、そのあとで、あきらめがつきます。
詩というものはそもそものオリジナルなんでしょう。
その人だけに与えられた言葉。その詩というものを、その美しさは損なわずに、
これほど上手に物語に出来ることは、やはり才能です。
他の誰も真似のできない言葉のつらなり。
それが詩だけであれば諦めもつくのですが、この本の四章。
最終章に用意されたタイトルと同じ、『チェリー、僕は、』という物語は、
失礼を承知で言うならば美しい言葉のみで綴られた、
けれど、物語としても完成されたお話であるという点において、嫉妬せざるをえません。
たとえばどういう1日を過ごせば、どんな人生をおくれば、こんな言葉が、こんな物語が、出てくるのかしら。
真似のできない文章を見た時、それはやはり神さまに与えれた才能なんだろうと思うのです。
「実は、過去を思い出すのは怖かった。
チェリー、僕は
でも、今は怖くない。この夢みたいに、思い出した後は、
優しい気持ちになれると思う。」(本文より抜粋)