シーズン1 Ep5 愛のために

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長崎はMEADの戦士、K太郎さんから嬉しいお便りが届きました。

K太郎さん、ありがとうございます。ユニポス当局に追われている私ですが、拍手が一つでもある限りこの連載は続けます。

K太郎さん曰く、私の連載を読書がわりにされておられるとのこと。

読書で思い出しましたが、娘が生まれたときに書いた物語がありました。

娘に彼氏が出来る日をこの世で最も恐れている私。

職場に全身筋肉ニキ(仮名)と呼ばれるパイセンがおられますが、パイセンには成人された娘さんがおられ、常々、「はよ彼氏の一人でも作ってくれへんかな。いい加減心配や」とおっしゃっておられましたが、先日うかない顔をされていました。

「けんちゃん、娘に彼氏が出来てしもうたんや」。

父親としては受け入れんとあかんよな…と180度違うリアクションに、パイセンもちゃんと人の子やったんやと思うと同時に、コレは私の10年後の姿やんと、私も一緒に落ち込んでしまいました。

パパにとって娘は100年の恋であり、その彼氏は宿敵。

だけど、それとは別の感情で書いた物語です。

【マリーゴールド】

 魔女マリー・ゴールドは、”はじまりの森”のすべてだった。はじまりの森のことで、魔女のマリーが知らないことは何もなかった。

 どうして、いつも夜なのか。

 どうして、いつも雨なのか。  

いつからかはじまりの森に降りだした雨は止まなくなり、そしていつのころからか朝は訪れることを忘れてしまっていた。

森の動物たちはみなそれらの理由を知りたがっていたから、森の東の果てにあるマリーの館には客足の途絶えることがなかった。

しかしそのこと、つまり森の秘密について、マリーが他言したことはなかった。  

マリーは老いていた。

・・・・ という感じで続く…実はすごい長いお話で、全部は載せれませんが、恋について書いたお話です。

概要は、魔女マリーゴールドの館にオキザリスという老人が訪ねて来たのですが、彼は女王エリザベスの使い。女王エリザベスからの手紙を魔女マリーゴールドに読む過程で、オキザリスはエリザベスの本当の気持ちを知ります。

許されなかった恋について、彼女の気持ちが、自分にあったこと。

・・・・  オキザリスは淡々とイギリスの国の女王からの手紙を読んだ。

しかし次の一文を口にして、その声色が少し上ずった。

エリザ、おまえは恋をしているね。

相手は宮廷の音楽家オキザリス。

教えてあげようか。

彼もおまえを愛している。

オキザリスは唇をガタガタと震わせ、しかし一呼吸して手紙の続きを読んだ。

しかし、その恋を、選んではいけない。わかっているね。彼とおまえでは身分が違う。

人には使命がある。

そのためには犠牲にしなければならないものがあるんだ。

それに、頬を寄せることだけが、からだを強く抱きしめることだけが、愛するということじゃない。

マリー、あなたは言ったわ。そしてあたしはそれを守った。

でも、この年になって思うの。

あたしの使命は、この身分は、それは本当に、この感情より、美しい恋よりも大事だったの? ・・・・ 真実を知った彼は涙を流しながら、魔女の世界に足を踏み入れた罰としてその命に終わり継げます。

・・・・ 「悪かったね」  オキザリスはゆりかごのような椅子から立ち上がると、曲がった背を出来るだけピンと伸ばしてマリーを見つめた。

「何も」オキザリスは言った。

マリーもお気に入りの大きな緑色のソファーから立ち上がると、ゆっくりとオキザリスのもとに歩み、そして彼を抱きしめた。

「でも、わかっているね。この森に、人間が立ち入るということは」

「からだなど、いのちなど、惜しくはない。いやむしろそれこそ本望である。愛するものの頼みであれば」

「悪かったね」

 マリーに抱きしめられたまま、オキザリスのからだは音もなく形を消した。

マリーはしばらく色も形もないただの空白を抱きしめていたが、やがてひとつのふかいため息をついた。

・・・・・ 物語は終わりますが、マリーは愛猫に語りかけます。

・・・・・ もうずいぶんと長いあいだ、月を見ていないね」マリーは言った。

 ゆりかごのような椅子がゆれていた。窓を伝う雨が、誰かを呼びつけているように音を立てる。

「朝の光もね」パセリが言った。

「さて忙しくなるよ。彼に、あたらしいからだを用意しなければいけない」とマリーは言って、パセリを抱えあげた。

「あたらしい、いのちもね」彼女の腕のなかで、パセリは言った。

娘が生まれた次の日に号泣しながら、でも彼女にも運命のひとがいるのだろうと思いました。

それはもしかしたら、前世では結ばれることのなかった相手かもしれない。

いつか娘には、そんな美しい恋をしてほしい。

相反する自分の中の感情を、物語にのせました。

一馬力で働きながら完全一律のお小遣い制度の私。

休日出勤しようがお小遣いが増えるわけでもないので、お金にはそんなに興味がありません。笑

それを言うと若者たちは、「墓場っすね」と言いますが、アイパッドでお気に入りのアニメを素敵なアイポッドで視聴している多様性にあふれたニキたちに、違うんだよ、愛というのはね、と昭和のオッサンのように諭したくなるのです。

愛とは、実に利他的なんです。

誰かのために働き、誰かのために我慢する。

責任のある立場の方は、ときに大変な試練の場に立たれます。

それはお金だけで考えると割にあわない仕事のように思います。

だけどみなさんが苦労を顔に出さず頑張れるのは、きっと背中に背負っているものがそれよりもずっと大きいから。

半本で働くシワだらけの誇り高き戦士たちへ、愛をこめて、この投稿を捧げます。

そしてまだ身も心もツヤツヤな冒険者たちよ。

いつか恋に落ちたら、その人を大切にしてください。その人は或る名も無き戦士たちの宝物だから。

私はまだその覚悟ができていませんが、いつか時が来たら笑って送りだしてあげようと思っては…

….. 思っ

…. … …omo…お芋..

@#/&💲

3カラ6マストントントンつーつーつート や、やべっ… ユニポス国家保安局に見つかってしまいました💦

今週はこの辺で。

see you. code name.twilight

#やっぱり無理や_(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

#K太郎さん読書感想文お待ちしてます

#拍手のお礼にかえて

#時よ止まれ

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