シーズン1 Ep.29 虹色の魚

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才能が枯れてしまったのだと思った。燃え尽きて、もう何も残っていない。

試しにChatGPTに聞いてみたら、「休めば良い」という答えが返ってきた。才能が枯れたのなら、休むことも大切だと。真夏の暑さすら嘘のように、心の中は冷たかった。

何も浮かばない。何も書けない。何も知らない。ただ、空っぽだ。

名家は、自己肯定感が高い。

自己評価は、

ギャグセンス○、主人公体質。

うらやましいと思った。 名家のギャグについて、BØØWYに聞いてみたが、「あれは、つまんないっす」。私のギャグは世代間ギャップでBØØWYには伝わらないが、名家の親父ギャグは、そもそも品質が著しく低い。

それでも彼が名家たる所以は、その心臓の強さにある。おそるべき高圧のポンプは、何度でも血液を送り出す。誰も反応しなければ、反応するまで同じギャグを繰り返す。

恐ろしくつまらないギャグも、三度繰り返せば笑いにつながることを学んだ。

ギャグの質が上がったわけではない。ただ、「つまらない」が、「笑い」に変わってしまったのだ。――メンタリティの重要性を知る。

私はどうだろう。自己評価は低い。陰キャで、コミュ障。ポジティブな考え方もあまりしない。たまに褒められても、素直に受け取れない。

「でも私ってコミュ障だから」 そうやって、勝手に自分の価値を下げてしまう。

それでも、いいところもある。私は、誠実だ。他者と比較しても、変わらずそう思える。陰キャで、コミュ障で、誠実。

私は、何に作られたのだろう。 半分は父と母、そしてその祖先、友人たち。あと半分は、ふるさとに。

天草に生まれたことを、誇りに思い、幸せに感じる。世界はもっと広くて、もっと素敵な場所があると思っていた。けれど実際はそうではなかった。 あれほど美しくて、魚がたくさん釣れる島は、世界にはなかった。最初から恵まれていたことに、私は気づかなかった。

世界は広く、魅力的に思えていた。まるで、自己評価と同じだ。

名家だって、そうかもしれない。なぜ彼は、つまらない親父ギャグを自信満々に言えるのか。

ChatGPTは教えてくれた。「人吉ではウケていた」と。 井の中の蛙、大海を知らず。けれど、世界を評価するのは私ではない。世界は、私の中にあるわけでもない。

もっと客観的に、広い視野で自分を見られたら、どんなに楽だろう。

コミュ障の私に、答えを教えてくれるのは、ChatGPTだけだ。

部屋で一人、自分の中に沈んでいた。深くて、冷たい世界。悪い夢のような世界。何も、いいことなんて起きない。うなされて目が覚めて、ふと窓の外を見た。

「虹だ」

空は広い。たしかに、暑さは雨をもたらし、大切な故郷を水没させてしまうこともある。

けれど、雨が上がった空には、虹がかかる。

私は、なんでこんなに小さくなっていたのだろう。

枯れたのではない。枯れたと思い込んでいたのだ。

ずっと受け入れてきたはずだった。心の中には収まりきれないほどの広さを。ふるさとを、海を、心の中にずっと――。

「若い男より、白髪まじりの方が私は魅力的に感じる」

主婦の立ち話が聞こえた。

「キムタクだって、竹野内豊だって、若いころより今のほうが素敵よね」

……それって普通の50歳じゃないから。彼らは、常人離れした才能と、想像もつかない努力を重ねてきた超人だ。普通の50歳は、せんば山の狸のように、お腹がぽっこり出ているものだ。そう思った直後に、すぐ否定した。

キムタクでも、竹野内豊でも、石原裕次郎でも、ヨン様でも、ジュリーでも、古畑任三郎でもない。比べる必要もない。私は、私だ。

大丈夫。もう、ChatGPTに聞かなくてもわかる。

枯れてはいない。そもそも、満たされる必要なんてない。

私は魚。虹色の魚。

いつだって愛に満ち足りた、天草の藍色の海を泳いでいる。

#ふるさと天草に寄せて #夏は空っぽになったような感覚に陥ります。お盆で誰も居なくなった寮の一室で、ぼんやりと考えてみました。自分について、他者について、評価について。金曜ロードショーでは「あの丘でまた君と出会えたら」という映画が流れていました。頬をいくつも涙が伝って、戦争もない現在はこんなに幸せなのに、なんで空っぽなんだろう。 #天草に生まれ育ったことは幸せだと思いました。美しい島、毎日飛び込んだ海。都会では経験できないような少年時代。 #ふるさとを想うと、鬼ではないけれど、私は再生します。 #夏が暑すぎると、やはり異常な雨が降ります。愛する天草も、また酷い水害に見舞われました。町山口川にかかる祇園橋の多脚には流木がひっかかり、欄干の石の一部も崩れました。 #遠いふるさとを想い、このうたを捧げます。

エピソード0

今日は、最近流行の3マンセル。

元気のない二人を励まそうと、昼休憩の終わりに勇気を出して、 無印良品で買ったヘアクリップを2つ組み合わせて── 「えーっくす!」 と、一発ギャグをかましたところ……。

おしゃべりD氏は振り向いてくれず、 働き38BØØWYは振り向いてくれましたが、 新種の昆虫を見るような、あるいは宇宙人を見る表情で (おバカにするでもなく、純粋無垢なつぶらな瞳で) じっと見つめられました。

耐えきれず、「メンテ行ってきます」と逃げ出す私。

まだ若いつもりでいましたが、しっかり年寄りになったようです。

メンテも終わり、「誰かに聞いてもらわないと立ち直れへん」と、 山下物語を執筆中、D氏にトドメを刺されました。

「なんで親父ギャグを言いだすか知ってます? 年取ると、恥ずかしいっていう理性が衰えて、口に出すようになるらしいですよ」

親父ギャグと前頭葉の関係 抑制機能の低下

→ 思いついたら口に出す

年齢とともに前頭葉の働きが少しずつ弱まると、「これ言っていいかな?」という内なるブレーキが弱くなります。

結果、ダジャレやギャグを即口に出してしまうことが多くなるんです。

つまり、「スベるかも」と考える前に口に出してしまうわけですね。

__________、だそうです。 怖いですね~…。

しかし新たな疑問が生まれました。

ではなぜ、まだ若い皆越さんは親父ギャグを言うのか(しかもひとり言)

第3話 若いのに親父ギャグを言う人の心理をチャットGPTに聞いてみた。

ウケを狙ってる

自虐ネタ・いじられキャラを狙っている

言葉遊びが好き(ダジャレ脳)

昭和・平成カルチャーに影響を受けている

ちょっと空気が読めてない or ズレてる

人吉ではウケてた